第64話「交渉取引�ぁ� ページ22
「この交渉に条件を付ける。次の補給人材が決まるまで、君には開発室室員の代理を頼みたい」
『お受けします』
自分に恩のある鬼怒田開発室長が反応しないということは、危ない仕事があるわけでも、ぶっ飛んでデメリットのある話でも無いはず。
そう踏んで鞍瀬は間髪入れずに条件を承諾した。
そしてその答えを聞いた城戸司令は「分かった」と言い、続けた。
「鞍瀬隊員の開発室入室及び訓練室自由使用を許可する」
『……有難うございます』
「もしもの時の為に備えは必要だ。
その
『はい』
結果、鞍瀬はB級ソロと兼任して開発室室員代理を任されることとなった。
イヴァノウアから譲渡された
そして会議は終結を迎えた。
「鞍瀬さん」
『？ はい。なんですか』
交渉成功を讃え自分を褒めようとしていた所、突然唐沢に話し掛けられた鞍瀬は肩を揺らし静かに振り返った。
緊張が解けたからか、先程よりも唐沢の顔がよく見えたような気がした。
「余裕だったかい？今回の交渉」
そう言う唐沢は実に面白そうに笑顔でいた。
鞍瀬は若干疑いながらも年上を敬えとの寺島教授を無駄にするべからず、尊敬の姿勢をとった。
『有利は常に私にあったので』
「君は確かに素直だな。その余裕さだと他にも何か手札を隠してた、とか？」
『そうですね。自分のトリオン量が上がった事とか、司令が近界民嫌悪を尊重させたら無理やり押し通すつもりでした。言葉遊びは得意じゃありませんけど、これくらいなら』
「ははっ、あれを言葉遊びだと言ってのけるのか。君はすごいな。
…………ん？」
『どうかしましたか』
突然なにかに気づいたように唐沢が下を向いた。
鞍瀬はそれに自分が関わっていることを知らず、単純に彼の心配をした。
「今、トリオン量が上がったって言ったかな？」
『？ 言いましたが』
その時鞍瀬は初めて唐沢の驚いた顔が見れたことに少し嬉しさを垣間見せていたりした。
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黒瀬(プロフ) - カナデさん» 返信遅くなりすみません！待って頂けたなんて凄く嬉しいです！ありがとうございます！頑張ります！ (3月3日 6時) (
レス) id: b8635cad8f (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - 更新再開嬉しすぎます！頑張ってくださいー！！ (2月2日 2時) (レス) @page34 id: dcadc39e75 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - カナデさん» コメントありがとうございます！夢主ちゃんの言動は試行錯誤しているのでそう言って頂けると嬉しいです！更新頑張ります！ (2022年8月25日 6時) (レス) id: b8635cad8f (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - この夢主ちゃんの性格めっちゃ好きです。これからも作品更新頑張ってください、応援してます。 (2022年8月24日 14時) (レス) @page22 id: d6342d80f2 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 夏目宮さん» 申し訳ありません。ご報告ありがとうございます。 (2022年6月10日 19時) (レス) id: b8635cad8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒瀬 | 作成日時：2022年6月7日 0時
