第53話「鞍瀬�ぁ� ページ11
「貴女修のこと、三雲って呼んでるのね」
彼とはほぼ面識がないにも関わらず偉そうな口を叩いたことに関して、小言みたいなことを言われるものだと思っていた。
その為鞍瀬にとって、彼女の言葉は意外でしかなかった。
『………すみません』
「いいのよ。"今後とも"、修をよろしくお願いします」
『え、あ、はい。よろしくお願いします』
取り敢えず、今回の騒動で三雲がボーダーから去ることは無いだろうと、鞍瀬は香澄に断って病室を出た。
( アイツ復活したら、玉狛にでも行って一度手合わせしてみようか )
自分の病室に戻った鞍瀬は、退院後の楽しみを数えながらベッドに潜り込んだ。
三雲が目覚める前に、腹の痛みがほぼ無くなり退院が決まった鞍瀬は数少ない見舞い品をまとめていた。
最後に誰から貰ったのかよく覚えていない蜜柑を鞄に入れて、立ち上がろうとした。
カシャンと音がして、何かと下を見れば落ちていたのはイヴァノウアから鞍瀬に渡った謎の
『……』
改めて自分の戦功は大半がトリガーのおかげだったことを感じた鞍瀬は、それを大事そうに拾って鞄に詰めた。
「あれ。もう退院だったのか」
突然後ろから声を掛けられ、鞍瀬は振り返る。するとそこに居たのは今迄自分が絶対に近付きたくないと思っていた男。
モサモサした頭の男前。
『もう痛くないし腕は繋がりつつあるから。何か用？』
「ようやく予定が空いたから見舞いにと思ったんだ。これ玉狛から」
そう烏丸は自分が持っていた紙袋を鞍瀬に渡す。のちに確認すれば中身はいいとこのどら焼きだったとか。
荷物をまとめあげた鞍瀬は病室の扉を閉める。
烏丸はまだ怪我人である事に変わりない鞍瀬を心配しながら近くにいるが、どうやらそれは鞍瀬にとって結構なストレスになっているらしい。
『あのさ』
「？」
「隣にいられると迷惑なんだけど」という言葉をオブラートに包もうとした鞍瀬だったが、彼女の性格上それは不可能。
烏丸を帰らせる事を諦め、鞍瀬は少し不服ではあったが聞きたかった事を口にしてみた。
『……強くなるには、どうすればいいと思う』
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黒瀬(プロフ) - カナデさん» 返信遅くなりすみません！待って頂けたなんて凄く嬉しいです！ありがとうございます！頑張ります！ (3月3日 6時) (
レス) id: b8635cad8f (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - 更新再開嬉しすぎます！頑張ってくださいー！！ (2月2日 2時) (レス) @page34 id: dcadc39e75 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - カナデさん» コメントありがとうございます！夢主ちゃんの言動は試行錯誤しているのでそう言って頂けると嬉しいです！更新頑張ります！ (2022年8月25日 6時) (レス) id: b8635cad8f (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - この夢主ちゃんの性格めっちゃ好きです。これからも作品更新頑張ってください、応援してます。 (2022年8月24日 14時) (レス) @page22 id: d6342d80f2 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 夏目宮さん» 申し訳ありません。ご報告ありがとうございます。 (2022年6月10日 19時) (レス) id: b8635cad8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒瀬 | 作成日時：2022年6月7日 0時
