公子さんが本当にシスコン過ぎる

言って良いことと悪いこと ページ12

「………！？Aと……公子殿、か？」





こちらに気づいた鍾離さんは、目を見開く。

まあ、原因は分かりきっている訳で…





「うわ！手を振った時に見える脇が眩しいね、キスしてもいいかな？」





…この男がこんなにおかしい奴だったなんて鍾離さんも思わなかっただろう。





『もうっ、鍾離さんもいるんだからやめてよ』





「あはは、いいね可愛い」





「………公子殿…」





『うぅ……それはそうと、一週間ぶりですね、鍾離さんっ！……タルタリヤと知り合いだったんですね』





「ああ、久しぶりだな、A。公子殿とは……まあ、一応、な」





『あはは、嫌そうですね〜』





「隣失礼します！」と言って私は鍾離さんが座っている場所の隣にある椅子に腰掛ける。

私が鍾離さんの隣に座ったことにショックを受けている奴は放っておこう。





『あれ、魈さま座んないんですか？』






魈さま、何してるかと思いきや、私があげた杏仁豆腐をいつのまにか立ったまま食べてる





「…必要ない」





絶対必要あるよね？





『ん〜、まあまあ、座りましょうよ！私魈さまが隣に座ってくれたら…嬉しいな…なんて……』





しまった。言っているうちに自分が照れてしまった。





驚いた顔をする魈さま。

そして、「我はどこでもいいが…」とそっぽ向く魈さまの腕を引っ張り私の隣に座らせる。





『どこでもいいならここ座りましょっ！へへ、私鍾離さんと魈さまに挟まれるのやってみたいなって思ってたんですよ〜！』






「…そう、なのか」





私は、いいでしょ〜、という目線をタルタリヤに向けると…なんとそこには、魈さまにすんごい殺気を向けたタルタリヤが。





『おわぁっ、ごめんってタルタリヤ！落ち着いて！？』





「……Aがハグしてくれたら落ち着くかな」





『…ええ、それは…』





じゃあ、と言って魈様に近づくタルタリヤ。





「…？なんだ…？」





タルタリヤを怪訝そうに見る魈様。
うあああ魈様杏仁豆腐に夢中で分かってないよ、天然かな！？かわい♡

って、いやいやそんな場合じゃなかった。





『わあぁ！待って待ってタルタリヤ！……んんー、もうっ、分かったよ！！ちょっとだけだからねっ！？』





くっそおおおお、言ってしまったぁ……












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3.1きましたね！！
私は引かない予定だったんですけど、セノもニィロウも本当に可愛いから意志が折れそうです…

どうしちゃったんだろう→←デートの邪魔をするんじゃねえ

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