7:喧嘩 ページ8
金曜日の学校は鬱だ。やる気が起きない。それでもちゃんと起きて学校へ行った。
すると、何やら教室が騒がしかった
『おはようございま〜す』
いつも通り教室に入ると、師匠と蓮巳先輩が取っ組み合いの喧嘩をしていた
『な、ど、どうしたの?鉄虎君、あの二人なんでここにいるの?なんで喧嘩してんの?』
南雲:「分かんないっス。俺が来た時にはすでに喧嘩してたみたいで……」
蓮巳:「余計なことをするなと何度言ったら分かるんだ!お前はもう関わるな!」
鬼龍:「俺はただ謝りに来ただけだろう!」
蓮巳:「それが余計なことなんだ!」
『鉄虎君、私、喧嘩を止めた方がいいのな……?』
南雲:「いや、ダメっス!!!たぶん、姉さんが行ったら余計にややこしくなるっス!」
『そ、そう、かな?』
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遡ること30分前
鬼龍紅郎side
昨日、蓮巳の旦那にAに関わるなと忠告されて、俺自身もそれがいいと思った。
それでも、昨日やってしまった事は謝らないといけない気がして、朝早くからAの教室に来た
Aに謝るだけだから平気だと思った。しかし
蓮巳:「鬼龍………お前はっ!!」
鬼の形相で向かってくる蓮巳はかなり怒っている
蓮巳:「鬼龍、何をしている?どうしてAのクラスにいるんだ!」
鬼龍:「すまねぇ。ただ、Aにちゃんと謝ろうと思ってな………」
蓮巳:「鬼龍!お前は気付いてないのか!?謝りに来ただけだろうと、お前はもしかするとまたAを襲おうとするだろ!」
鬼龍:「なっ!そんなことしねーよ!」
蓮巳:「それは分からんだろう!もし教室でAを襲ったら大変な騒ぎになる!それだけじゃなく、Aを傷つけることになるんだぞ!」
鬼龍:「…………っ」
怒りながら俺の胸ぐらを掴む蓮巳の手は震えていた
俺のことも、Aのことも心配して言ってくれてるんだろう。でも、Aに謝りたい。Aに会いたい
鬼龍:「謝るだけと約束する!それでいいか?」
蓮巳:「だからっ!!!………………」
という喧嘩が続いて30分。クラスの奴らが登校しはじめて、この騒ぎに困惑していた
すぐに椚先生が来て、
「あなた達!公衆の場で何をしてるんですか!すぐに職員室まで来るように!」
と言うんで、そのまま職員室へ向かった
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碧生 - 凄い面白かったです!続き待ってます! (2021年3月3日 20時) (レス) id: 7ffc4172b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クテシフォンらるるん | 作成日時:2021年3月3日 9時