鬼龍さんに食べられそうです！？ (ページ7)

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6:梍財閥ページ7

南雲鉄虎side

｢おかえりなさいませ。A様｣

｢お嬢様、おかえりなさいませ｣

｢おかえりなさいませお嬢様｣

『ただいま。あなた達は下がっていいよ』

俺は何してるんだろう。でっかい家。たくさんの使用人。

姉さんって何者！？

ばあや:｢失礼ですがお嬢様、こちらの方は？｣

『あぁ、クラスメイトの南雲鉄虎君だよ。送ってくれたの』

｢左様でございましたか。では、紅茶をご用意致します｣

『ありがとう！ばあや』

なんやかんやで姉さんの家に上がらせてもらい、お茶をご馳走になる

南雲:｢あ、姉さんは何者なんスか！？｣

『えっ？何者って……普通の人間だけど？』

ばあや:｢な、何をおっしゃいますか！南雲様と言いましたね？この方は梍財閥のお嬢様にございます｣

『ばあや、そう言うのいいから！』

南雲:｢マジっスか！？す、すんません！俺、何も知らなくて……｣

『あ、いいのいいの！謝らないで！』

ばあや:｢それよりお嬢様！いつになったらご結婚なさるんですか！？｣

南雲:｢え！？け、結婚？｣

『ばあや！お客人の前で言うことじゃないでしょ！』

ばあや:｢いいえ！天祥院財閥のおじい様とおばあ様から早く結婚するように言われています！｣

『だから！まだ会ったことないから！それに、英智様も結婚は望んでいないんでしょ？なら婚約破棄に決まってるでしょ！』

ばあや:｢まったくもう、このお嬢様は……｣

南雲:｢天祥院財閥…………結婚？…………英智様？｣

『あっ、今の忘れていいよ！気にしないでね』

あっという間にティータイムが終わり、帰路に着く

馬鹿な脳みそをフル回転しながら話を整理する

天祥院先輩……もとい会長と姉さんは許嫁

大将は姉さんが好き

俺も姉さんが好き

ヤバい…これ、完全にめんどくさくなりそうっス！

でも、諦めないっスよー！！！

その頃、梍財閥、Aの部屋では、Aが手紙を書いていた

天祥院英智様

今週末、日曜日のお昼に梍家にいらしてください。大事なお話がこざいます

梍 A