鬼龍さんに食べられそうです！？

10:秘密 ページ11

天祥院:｢それで？話っていうのは何かな？｣



ついにこの時が来た！
英智様と私で婚約破棄したいって言えば、きっと結婚も無くなるはず！



『私、英智様と婚約破棄をしたいんです！！』





天祥院:｢えっ！？｣





何！？なんでそんな反応するの！？英智様は私と結婚したくないんでしょ？なら嬉しそうにしてよ





『英智様？私、こんな政略結婚は嫌なんです。それに英智様も結婚したくないんですよね？だから婚約破棄したいんですけど……』





天祥院:｢……………婚約破棄はしないよ？｣




『はい！？』




天祥院:｢僕は知らない子と結婚するのが嫌だと言ったんだ。でも好きな子と結婚できるのは嬉し事だからね｣





『好きな子って………私！？』






天祥院:｢そうだよ。だから、婚約破棄はしない。僕は喜んで君の旦那さんになるよ♪｣






マジかこの人！好きな子が私って何！？
今日はじめて会ったよね！？






『で、でも！私は英智様のこと知らないですし……その……好きでもないので！』







天祥院:｢………なら、これから好きになればいい。｣





『そんなこと！出来るわけないでしょう！』





天祥院:｢僕は婚約破棄したくない。君が拒んでもどの道政略結婚するんだから、諦めた方がいい｣





『なっ！あ、あなたは自分を好きでもない女と結婚したいんですか？』





天祥院:｢そう言われると悲しくなるけど……それでも結婚したいね。それに、君が僕を好きになってくれるように努力するよ♪こう見えてもアイドルだからね！｣







この男、話の論点ズレてるよ！？
なんでこんなことになるの………？
ていうかグイグイ来すぎ！！







『く、くだらない！私は全力で抵抗しますからね！結婚はしません！！』





バタンッ！！！








勢いよく扉を開けて外へ出ると、生徒会室のみんなが凄い目で私を見ていた






『なっ、なんですか？』





蓮巳:｢お前………あの梍財閥のお嬢様なのか？それに、英智と結婚って……｣




伏見:｢盗み聞きするつもりは無かったのですが、全部聞こえてまして……｣




姫宮:｢英智様の奥さんになる人に失礼なことしちゃった！どうしよう…………いい子にしとくんだった……｣




衣更:｢政略結婚って……それにあの会長がグイグイいくなんて………｣



最悪だ！この人たちに知られる訳にはいかないのに！




この日、私の秘密が生徒会内に知れ渡ってしまった

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