1:女執事 ページ3
『日和様……日和様！起きてください！』
｢嫌だね……まだ眠いしね……｣
ふざけんな！こっちも眠いのに！
起こさなきゃいけないこっちの身にもなってよ！
『・・・・・』
｢分かった、分かったから！無言の圧をかけないで欲しいね！｣
日和様は無言の圧に弱い。
だから、朝はいつも｢早く起きろー｣って圧をかけている
｢まったく！生意気だね！別にいいけどね！｣
『どっちなんですか？まぁ、こちらお着替えと朝の紅茶でございます。朝食の準備も整っております』
｢了解！じゃ、着替えたら朝食にするから部屋に運んでくれるね？｣
『またお部屋で召し上がられるんですか？お兄様やお父様が心配なされますよ』
｢そんなの上っ面だけだね。本当に心配なんかしてないからね………｣
『はぁ、わかりました。すぐお持ち致します』
私、A・四十四院・ロゼッタは、巴日和様に買われて巴財団の一員となった。
初めは何されるんだろう…って心配してたんだけど
｢君は今日から僕の専属女執事だからね！これからよろしくね！｣
なんて笑って言うから、心配はどこへやら、私は"家畜"から"有名財団の専属執事"へと昇格した
おぼっちゃまなのにメイドも付けず、私という執事が1人しかいない日和様は、家族の皆様から一線引かれていて、家では大抵一人でいらっしゃる。
何があったのかは聞いてもはぐらかされるので分からないけど……
日和様の女執事をしてもう5年が経つ。
身分の低かった私を、日本国籍に移し、専属執事として使ってくれる日和様には感謝しかない
それに、夢だったアイドルへの道を歩めるよう、勉強を教えてくれたり、歌やダンスも教えてくれたりした
そして明日、私は晴れて夢ノ咲学院の1年生となる
｢小さかった君がもう高校生なんてね！歳は取りたくないね！｣
『日和様と私は2歳しか変わらないし……でも、日和様のおかげで毎日が楽しいです！ありがとうございました！』
｢なっ！急に素直にならないで欲しいね！しかもその言い方、お嫁に行くみたいな言い方で気に食わないね！｣
『ふふっ、でも、よろしかったんですか？夢ノ咲学院は玲明学園と対立しているのに』
｢いいんだよ！だって、君が玲明学園にいたら、こき使っちゃうしね！！｣
『それは確かに………』
｢明日の入学式、頑張ってね｣
『もちろんです日和様！』
巴家の執事に恥じぬ振る舞いをしてみせます！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 116人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
箱推しになりがち人間(プロフ) - 初コメ失礼します。伏見君は多分生徒会ではないと思います。姫宮君の手伝いをしているだけだったと･･･違ったらすみません。とても面白いです。頑張って下さい。 (2022年4月9日 17時) (
レス) @page15 id: 9c39c484b8 (このIDを非表示/違反報告)
クテシフォンらるるん(プロフ) - Kazu-mochiさん。初めまして、クテシフォンらるるんです。この度は本作をお読み下さり、ありがとうございます。確認したところ、閣下ではなく、殿下でしたので、修正致しました。ご指摘ありがとうございます！これからも、楽しんでいただけるよう、頑張ります。 (2021年2月22日 20時) (レス) id: 35ac981bdf (このIDを非表示/違反報告)
kazu-mochi(プロフ) - 初めまして！素晴らしい作品をありがとうございます！日和くんの小説は読んでいませんでしたが、とても面白かったです！(あと、茨くんが日和くんを呼ぶときは閣下ではなく殿下ですよ。閣下は凪砂くんです！間違ってたらすみません(；´Д｀)これからも応援してます！) (2021年2月18日 16時) (レス) id: 2505b4e935 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：クテシフォンらるるん x他1人 | 作成日時：2021年2月11日 7時
