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零side


和やかな撮影現場に現れたAに現場が静まりかえる



紫色のドレス姿が可憐で、薄紫の髪に映える金のティアラはキラキラと輝いている。控えめなメイクがとても清楚で……




まるで海の妖精………プリンセスだ






『本日はよろしくおねがいします!』ニコッ





「「「「はい!!!!」」」」





その美しさに似合う可憐な笑顔と気持ちのいい挨拶は現場の士気をあっという間に高めた







ライトが落ち、撮影スタートの合図とともに薄白いライトがつく




『皆さんはシンデレラウミウシを知っていますか?』





『それは………海のプリンセス。海底にシンデレラがガラスの靴を落としたかのような美しさ』





セリフを言いながら水族館内をドレスで歩くAはとても動画映えしていて、美しい




少し歩いて、シンデレラウミウシのいる水槽の前に出ると、


パッ!!



紫色と黄色のライトが水中をライトアップし、青い水とシンデレラウミウシを背景にAが照らされる





さならがら、足を貰ってこの世に迷い込んだ人魚姫のよう





『この夏、美しい生き物たちに逢いに来ませんか?』




『夏の思い出をあおうみ水族館で』






「はいカットーー!!!」






完璧な仕事。視聴者を引きつける圧倒的な魅力。





2週間後にはCMが全国放送され、Aは一躍有名人となった







転校生:「先輩のCMすごく良かったです!」


『ふふっ、ありがとう。これも転校生さんのおかげですよ』



1年:「あの初めまして!先輩!サインください!」



『えっ?い、いいけど……はい』



「うわぁ!ありがとうございます!家宝にします!!」



学校での人気はもちろん、




先生:「脱毛サロンのCMと下着のCM、それからアイメイクのCMの出演依頼、ファッション誌のモデルのオファーが来てるぞ?」





『そんなにたくさん……わ、分かりました』






先生:「お前も大変だなぁ。事務所に入ったらどうだ?」





『事務所?』



「ぜひ入所して欲しいってコズプロから連絡があったぞ?それに、事務所に入れば学校を通して仕事依頼は来なくなるし、好きな仕事を安定の収入で受けられるしな」






『事務所………考えてみます』





先生や他企業からも注目されている
そんなAが誇らしく、嬉しいのに




二人の時間が無くなっていくようで悲しくもなる





我輩もAに負けないようにせんとな……

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作者名:クテシフォンらるるんらるる | 作成日時:2021年5月12日 7時

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