11:悪意�� ページ12
晃牙先輩に気圧されて、半グレ集団はそそくさと逃げてしまった
晃牙先輩を見たら安心して、涙が込み上げてきた
｢お、オイ……泣くな。もう大丈夫だから、な？｣
子供をあやすような優しい声
｢何された？酷いことされてないか？いや、もう十分酷いことされちまってるけどよ……｣
心配だ。という顔でこちらの様子を伺う晃牙先輩
その優しさと、安心で涙が止まらない
晃牙先輩は、困ったような顔をしながら、そっと頭を撫でてくれた
その瞬間、安心して安心して、嗚咽まじりの涙が溢れ出した
『・・・・・・・っ、うっ』ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
そんな私を、晃牙先輩は黙ったまま抱きしめてくれた
少しして涙が収まってくると、晃牙先輩は自分の上着を掛けてくれた
それと同時に椚先生と佐賀美先生が血相を変えて走ってきた
椚:｢2人とも！怪我はありませんか！？ってAさん！あなた、なんて格好してるんですか！｣
大神:｢なんでコイツを怒んだよ！アイツらがやったんだろーが！！｣
椚:｢別に怒った訳ではありませんが……ゆうたくんから話を聞いて急いできたんです……とにかく、何も無くて良かったです｣
大神:｢は？何も無くねーだろ！俺が来てなかったらコイツは、コイツは………｣ﾌﾞﾙｯ
晃牙先輩の手は震えていた
晃牙先輩はやっぱり優しい。
確かに見た目は半グレ集団と変わりないけど、あんな奴らより紳士的で優しい。
椚:｢あの6人は今校長室で事情を聞いています。まぁ、退学か停学にはなるでしょうけど………｣
大神:｢そーかよ。ならいい！｣
佐賀美:｢ったく、若いってのは凄いねぇ。大神、お前、大手柄だ。ありがとうな。｣
大神:｢別に……俺はなんもしてねーよ！｣
佐賀美:｢あっそ。A、お前は俺と保健室な。一応今日は安静にしてろよ｣
椚:｢一応、大神君の話も聞かせてもらいます。大神君は私と一緒に職員室へ。｣
後日、半グレ集団の処分は退学となり、私と晃牙先輩の噂もすっかり消えた
でも、それから2週間は教室に行けなくなった
理由は簡単。フラッシュバックするからだ
怖い。クラスのみんなは優しいし、いい人たちだけど、まだ少し、男の人が怖い
まったく、私ってこんなに臆病だったのか………
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さぁ - 私は大神晃牙が最推しなので凄く楽しみながら読んでました...！体育館倉庫のところとかもうね、うん← 本当にお疲れ様でした！新作楽しみにしてます！ (2021年6月3日 18時) (
レス) id: fd66046518 (このIDを非表示/違反報告)
碧生 - 凄い好きです！更新お待ちしております┏○ﾍﾟｺｯ (2021年3月10日 22時) (レス) id: 7ffc4172b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クテシフォンらるるん | 作成日時：2021年3月8日 14時
