5:雨宿り�� ページ6
大神晃牙side
ギリギリ助けられて良かったが、気を失っちまったらしく、今は保健室に向かってるところだ
おんぶしようと思ったが、さすがにミニスカートの女子をおんぶするのは気が引けて、結果的にお姫様抱っこをしている
頼むから、誰も来ないでくれ！
腕の中の女は熱があって、顔を赤くしながら息をハァハァとしている
ピンクの髪も制服もびしょ濡れで、とても色っぽい
｢クソッ、なんで俺様がこんな奴運ばなきゃいけねーんだよ！起きろ！｣
どんな大きな声で呼んでも、腕の中の女はうなされたままで、起きようとしない
｢クソッ！！｣
葵ゆ:｢あっ、大神先輩！？｣
葵ひ:｢と、Aちゃんもいる！｣
げ、最悪だ。誰にも見られたくねーのに！
葵ひ:｢大神先輩なんでびしょ濡れなんですか？｣
葵ゆ:｢Aちゃんもびしょ濡れだし……この雨の中2人で出かけてたんですか？｣
｢んなわけねーだろ！濡れたくて濡れたんじゃねーよ！俺様が濡れたのはこの女のせいだ！｣
葵ひ:｢？よくわかんないですけど、2人は仲良かったんですか〜？｣
｢は？まだ話したこともねーよ！｣
葵ゆ:｢話すも何も、Aちゃんは………いや、なんでもないです｣
｢は？なんだよ、はっきり言いやがれ！気持ち悪りぃな！｣
葵ひ:｢……僕達、幼なじみなんです。だからAちゃんのこと知ってて……その……実は、Aちゃん、喋れないんです｣
｢はぁ？？｣
俺が1番驚いたのは、"喋れない"ということより、喋れないのになんでアイドル科にいるのか
その事に1番驚いた
葵ゆ:｢あっ、俺たち朔間先輩に呼ばれてたんだ！｣
葵ひ:｢あっ、そうだった！大神先輩、Aちゃんのこと頼みますよ〜！｣
｢あっ、おい！こら、待て！｣
双子が去ると、一気に静まりかえる廊下
生徒のほとんどが帰宅を始めている
ったく、この女のせいで俺様まで風邪ひきそうだ
それにあの双子、俺が女を保健室に連れてったって吸血鬼野郎にチクるだろうな
｢あー！クソッ、考えただけでムカムカしてきた！｣
『・・・・・・』キョトン
｢うげっ、いつから起きてやがった！って、喋れねーんだったな…………｣
『・・・・・』キョトン
クソッ、気まずい………
｢・・・・・｣
『・・・・・』
クソッ！色っぽい顔で見てくんじゃねーよ！
あー！気まずい！！！
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さぁ - 私は大神晃牙が最推しなので凄く楽しみながら読んでました...！体育館倉庫のところとかもうね、うん← 本当にお疲れ様でした！新作楽しみにしてます！ (2021年6月3日 18時) (
レス) id: fd66046518 (このIDを非表示/違反報告)
碧生 - 凄い好きです！更新お待ちしております┏○ﾍﾟｺｯ (2021年3月10日 22時) (レス) id: 7ffc4172b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クテシフォンらるるん | 作成日時：2021年3月8日 14時
