55気づかなかったウソ ページ18
カランカラン
夕暮れ、ベルの音が
ママ「ノーマンがいない…。」
ざわめく中、冷や汗をかく者もいた。
私もそのうちの1人だけどね。
ノーマンは戻ってこない。
絶対に捕まらない!
ママ「みんなお家に入っていなさい。」
出荷なんてさせない!!
そのとき、ママが笑みを漏らしたかのように微笑んだ。
その瞬間、背後から近づいてくる気配を感じた。
知らない兄弟はそのことに喜んだ。
しかしーー
「どうして……。」
そのことに顔を歪ませる者もいた。
目の先にはノーマンがいた。
レイ「てめぇ…!どういうつもりだ!!
ここにいりゃ死ぬんだぞ、今すぐ逃げろ!
姿を消せ!!」
ノーマン「嫌だ、逃げるつもりはない。」
ノーマンはいつもと違う服を着ながら目線をこちらに向ける。
レイ「は?」
ノーマン「それより聞いてほしい。
時間がない。
報告、逃げ道の下…。」
「言わなくていいわ…。」
この様子じゃ、状況は変わってなかったらしい。
確かにこの短期間で変わるわけもない。
「崖…だったんでしょ。
底なしのような暗闇…。
飛び降りれる高さではない…。」
エマ「………え……崖?」
私は目線を落としてわずかに頷く。
ノーマン「シスターは嘘をついていなかったし、鬼は
ノーマンは六角形を6等分した図を書き出す。
ノーマン「プラントは塀を挟んで隣同士。
六つの価格の内、ここ第3プラントの真西にあたるこの区画、おそらくここが本部。
この区画の先に橋があった。
“逃げるなら橋から”だ。」
「……っ!それじゃっ!」
咄嗟に出した独り言にノーマンは気づいた。
そして口パクで“後で”と言ってきた。
コンコンっ
フィル「ノーマン、ママが呼んでるー。」
ノーマン「今行くって伝えて。」
ノーマンはジャケットを着て、
ノーマン「これ返すよ。僕は使っていない。」
そう言ってレイに差し出したのは発振器を無効化させる機材だった。
レイ「お前……ッ、つまり最初から戻るつもりだったんだな!!
なんでっ……言ったじゃねぇかよ、一緒に生きるって…。
なのにお前は最初からーー。」
ノーマン「うん。ごめん、嘘ついた。
何を言ってもムダだよ。
あとは頼む、脱獄を必ず成功させて。」
もう…ノーマンの
そんな事実に私は悔やんだーー。
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いちご(プロフ) - 素敵な作品ですね!!更新再開の予定はありますか?続編頑張って下さい!楽しみにしてます! (2022年2月8日 23時) (レス) @page50 id: a2b06cd108 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉桜(プロフ) - あずきぱふぇ@狂愛さん» 返信遅れて申し訳ありません!!絡みですね…承知しました、検討してみます!あと、作品を読んでくださりありがとうございます! (2021年4月3日 22時) (レス) id: e8ee42e7f8 (このIDを非表示/違反報告)
あずきぱふぇ@狂愛(プロフ) - あとあと!(しつけぇ)銀魂メンバーと約ネバメンバーの絡みが見たいです!番外編とかで(?) (2021年3月24日 17時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
あずきぱふぇ@狂愛(プロフ) - 私はあんここしあん派です!コロナ太り…私だけじゃなかった…同志y((てめコルァ紅葉桜様に気安く話すんじゃねぇよ えと、続編楽しみにしてまっす!!頑張って下さい!!あと私もあと1年くらいしたら受験なので頑張りたいなと思いました。あれ作文? (2021年3月24日 17時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
紅葉桜(プロフ) - ドラゴンさん» 寝れてるじゃないですかコノヤロー!!笑 続編に関しては少々お待ち下さい!作者の脳みそが爆発してから再開できるので、楽しみにしていただければ嬉しいです笑 (2021年1月21日 22時) (レス) id: e8ee42e7f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅葉桜 | 作成日時:2019年7月11日 22時