年下のいいなりなんて勘弁だ！ ＊沖田総悟＊

9.俺のもん ページ10

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車で巡回中の沖田さんに出会ってしまった



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「旦那ァ、昼間っからナンパですかィ


いいご身分で」



「これがナンパに見えるかっつーの


見てわかんない？人助けだよ人助け！」



「ご苦労さん


あとは俺に任してとっとと帰ってくだせェ」



「誠意なさすぎだなコノヤロー



まぁいいわ



Aちゃん、気をつけて帰ってね



こいつオオカミだから」



「あ、はい


ありがとうございます銀さん」



「…おぉ」



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オオカミ…沖田さんが？




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「何つったってんですか



早く乗って下せェ」



「え、でもお米…」



「それは俺が全部後ろに積んどきやした」



はやっ！



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「そ、それはどうも…」



「…」



沖田さんにじっと見つめられる


…や、どっちかというとにらまれてる…？



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「何ですか」



「…」



聞いてもただにらむだけ。



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なんなのよ！




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「Aさんのばーか」



「！っは、はい！？」



「いいから早く乗れよ うるせぇな」



「うるさいって…」



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なんでそんな怒ってんの？



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思春期だから？



あれ、でも思春期終わりくらいの年か




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いや、そーじゃなくって


何でこの人こんな怒ってんの




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「Aさん」



「…何」



「旦那と何話してたんですかィ」



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特にこれといったことは話してないけど…



うーん…



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「何でィ 俺に言えねぇような事なのかよ」



「いや全然です


荷物重そうだから持ってあげるよ、って話しかけられて」



「…それだけ？」



「はい、それだけ…」



「ふーん」



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聞いといてその態度…




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「旦那と一緒にいるの、すげぇ嫌でさァ」



「…？」



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「Aさんは俺のもんだし」



「！」



「って言っとかねぇと


旦那みたいな奴らがAさんのこと狙っちまいそうでィ」



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