5.予定 ページ6
「それでは陛下。良い夜を」
ヴィクトリア女王にそう告げ、Aはジョンの元へ向かった。
ガチャ、と扉を開けると、そこにはジョンの他にも、グレイとフィップスがいた。
「もう戻ってきたの」
Aはそう言って、アフタヌーンティーを飲む時間でもないのに、テーブルの上には、ティースタンドと大量のお菓子があるのを横目で見ながらソファの、ジョンの隣でフィップスの向かいとなる位置に腰を下ろした。
「フィップスとグレイは、どうだったの?」
Aは、向かい側の席の二人に問いかけた。
「OKだって」
グレイがお菓子を食べながら答えた。
ちなみに、お菓子に手をつけているのは、グレイだけである。
「グレイ、食べながらしゃべるな」
フィップスがグレイを注意した。
「んー、あとこれだけね」
グレイは、最後のお菓子を飲み込んだ。
「紅茶、飲むか?」
ジョンがアルコールランプに火を付け、ティー・ケトルを三脚の上に置いた。
「じゃあ、少し」
Aは、目の前にあったティーカップをジョンに差し出した。
「で?陛下はなんて?」
グレイがソファにもたれかかりながら既に置いてあった紅茶を飲んだ。
行儀悪かったが、注意しても無駄だろう、と三人とも、何も言わない。
「予定通り。私は、グレイのやる事には一切口を出さない」
そう言うAに、グレイは言った。
「絶対、口を出さないでよ。ボクなりのやり方があるんだから」
念を押すように言ったグレイに、Aは、わかってる、と言って、ジョンの入れた紅茶を飲んだ。
そして、グレイは思っていた。
あのクソガキの鼻柱を折ってやる、と----
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有紗 - 更新頑張ってください! (2015年1月13日 23時) (レス) id: 7f54a8456a (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 更新待ってます!! 続きが気になります(´艸`*) (2015年1月1日 17時) (レス) id: 3ecfed2619 (このIDを非表示/違反報告)
鈴猫(プロフ) - 続きが見たいですね (2014年12月8日 14時) (レス) id: b7cabe5847 (このIDを非表示/違反報告)
鈴猫 - 頑張って下さい (2014年12月7日 15時) (レス) id: 32a5f43a7b (このIDを非表示/違反報告)
まりん - 続きが気になります!更新頑張ってください! (2014年11月8日 23時) (レス) id: 07cfa5ac65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まるまるまるま | 作成日時:2014年3月12日 22時