4.失敗 ページ5
紅い炎に包まれた建物を、A達は見ていた。
その建物は、誘拐された子供達がいた場所だった。
そしてそれは、女王の番犬…シエル・ファントムハイヴ伯爵が任された任務が果たされなかったということになる。
「あーー…どうする？」
望遠鏡でその様子を見ていたグレイが言った。
「俺達はただ、見たままを報告するだけだ」
同じく、望遠鏡で見ていたフィップスが答えた。
「…失敗、か」
ぽつりと呟いたAの瞳は、ひどく冷たかった。
「かわいそうに。お仕置きされちゃうかも」
望遠鏡を外しながらそう言うグレイの口元には、笑みが浮かんでいた。
「それは俺達が決めることではない。女王陛下の御心次第だ」
英国民は、忠実に女王に従っていればいい。
おそらく、それを一番理解しているのはフィップスだろう。
ジョンは、馬に乗って手綱を持ったまま、そんな三人の会話を聞いていた。
この事に、女王はなんと言うだろうか。
命令違反には厳しい女王だからこそ、予想が出来ない。
----そう、このときは誰も予想していなかった。
今までは、番犬として忠実に女王の命に従ってきたシエル・ファントムハイヴの資質を試すということを----
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有紗 - 更新頑張ってください！ (2015年1月13日 23時) (
レス) id: 7f54a8456a (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 更新待ってます！！ 続きが気になります(´艸｀*) (2015年1月1日 17時) (レス) id: 3ecfed2619 (このIDを非表示/違反報告)
鈴猫(プロフ) - 続きが見たいですね (2014年12月8日 14時) (レス) id: b7cabe5847 (このIDを非表示/違反報告)
鈴猫 - 頑張って下さい (2014年12月7日 15時) (レス) id: 32a5f43a7b (このIDを非表示/違反報告)
まりん - 続きが気になります！更新頑張ってください！ (2014年11月8日 23時) (レス) id: 07cfa5ac65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるまるまるま | 作成日時：2014年3月12日 22時
