7，茶筅 ページ8
ドアを叩いた人物＿＿
それは坂野上と一星だった。バスの一件で黒裂が1年生だと知った坂野上は、このメンバーの中で数少ない1年生同士仲良くしようと交流をはかるべく部屋まで向かったが、途中で声をかける勇気がなくなり同じく1年生の一星を連れて再チャレンジしようとドアを叩いたのだ
連れてこられた一星も内心「めんどくさ…」と思いながら、メンバーに嫌われるのもいささか都合が悪いので仕方なく猫をかぶり「いいですね！」とここまで来たのだ。ちなみに彼が今思っている事は「小腹が空いたな」である
『はーい、どうぞー』
ドアの向こうから気の抜けた声が返ってきた。それに続いて2人も中に入る。2人の登場にマネージャー陣も黒裂も驚いた。
「えっと…同じ1年生同士、よろしくお願いします！」
「先程は金平糖をありがとうございました。改めてよろしくお願いしますね」
この2人、流石のコミュ力である。感激した黒裂も立ち上がってお互いに握手を交わした。こうしてそのまま流れで2人はお茶をご馳走になることになったのである
『どうぞ』
茶碗で点てた茶をわざわざマグカップに淹れて５人分、紙皿に金平糖をのせて。茶菓子にも問題はない
『あ、先にお菓子から食べてくださいね』
その言葉に彼らは従い、2〜3個金平糖を口に運んでからお茶を啜った
反応は３種類だった
神門は「美味しい…」と一言。育ちが良いのか仕草も綺麗だ。次に一星、彼は笑顔だった。人のいい顔でニコニコとしていたが、心の中では「小腹が空ていたしちょうどいいな」と考えていたのだった。そして残る2人は、
「そんなに苦くない！？」
驚いていた。この2人にとって抹茶とものは漫画やアニメで登場人物が「ニガーッ」と言って吹き出すものという認識だったので驚いたようだ。別に黒裂が特別抹茶を点てるのが上手いわけではない、もともとそんなに苦くないのだ。それぞれの反応にこの主人公はクスクスと笑っている
「かっこいい…」
こっそりと坂野上は呟くのであった
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聖羅(プロフ) - おぉ、非リア同盟はキーワードなんですね！注目して読まなければ…笑 (2019年2月18日 17時) (
レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
良子(ラッコ)*(プロフ) - 聖羅さん» わざわざパート1の方にコメント頂きありがとうございます！センスなどと大層なお言葉、胸がいっぱいになりそうです！非リア同盟は、わりと本編に関わってくるので是非とも注目して頂きたい。これからもどうかよろしくお願いします！ (2019年2月18日 15時) (レス) id: 333bfe8339 (このIDを非表示/違反報告)
聖羅(プロフ) - シリアスな雰囲気の中にこっそりネタを入れてくるあたりセンスが凄いですね！非リア同盟のくだりは笑いました笑 これからも頑張ってください！ (2019年2月16日 20時) (レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
良子(ラッコ)(プロフ) - ぴぽさん» ありがとうございます！可愛いと言っていただけて嬉しいです！日々精進致しますので、これからもよろしくお願いします (2018年11月29日 7時) (レス) id: efb7d8eaad (このIDを非表示/違反報告)
ぴぽ - イラスト可愛いです！なんかさらに上手くなってませんか!?これからも頑張って下さい！ (2018年11月27日 0時) (レス) id: 8ec037955c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：良子(ラッコ)* x他1人 | 作成日時：2018年10月20日 16時
