20，同族嫌悪 ページ21
【さぁいよいよ後半戦です！】
実況という名のアナウンスが入る。韓国側は日本とは違い、負傷者がいないため一足先にフィールドへと駆け上がっていく
「おいペク、俺達レッドバイソンは真正面から敵を蹴散らしていく…。それがチームの個性じゃないのか？」
「…何が言いたい？」
こうしてお互いにチームの中で、それもキャプテンと主力選手という組み合わせが意見の食い違いを起こすのは、まるで天河原の隼総と喜多のような関係を思い出す
まぁこの話は今作とは関係ない
それより日本だ。彼らの様子はというと、自分が選ばれると信じて疑わなかった剛陣が、吉良の名前を呼ばれたことで絶望の境地へと沈んでいた
「嘘だろ…」
『先輩、日本代表の中でも最年長の組に入るんですから、自信もってくださいよ！』
「黒裂…！」
何やら友情が芽生えたようである。もしかしたら、日本のベンチウォーマー枠は剛陣なのではないだろうか、と変な仮説を考えてしまった
さてこれにより、フィールドの悪魔・灰崎と、ゴッドストライカーのヒロトが同時にフィールドに立つこととなった。お互いに灰色の髪を持っているが、睨み合ってばかりなのは同族嫌悪というやつだろうか
試合が始まると最初に動いたのは吉良だった。ソクの攻撃を受け流し、イ(スンジン)のスライディングをかわし、ファン(選手)を棒立ちの状態で抜き去った。ナイスプレーである
そんな彼はもう1人のFWの彼を見るなりニィ、と広角をあげた。空中に高く大きなパスを送る
「次はお前の番だ！」
突然のパスを受けたもう1人のFWもとい灰崎は、一瞬驚くも彼のスキル″負けず嫌い″が発動し、「うおおぉぉ」と叫びながら見事受け止めた。鼻で笑い返した彼に吉良は眉を顰める
忘れているかもしれないが、灰崎凌兵は1年生である
ソンとパク(ユファン)を抜いたときベンチの黒裂があっ、と声を出す
「どうしたんだ？」
『いや、相手チームにも女性選手がいたんだなって…』
彼女の瞳は先程灰崎に抜かれた、ソン・ソアを捉えていた
よく見れば彼女は焦げ茶色の髪にヘアバンドをつけ、緑色の目を持った美少女である。前半はペク達のラフプレーが目立ったため気がつかなかったことを、黒裂は失態だと手で頭を押さえる
『後でちょっと話してみようかな』
「いいんじゃねえか？″今日の敵は明日のチョコ″ってやつだ！」
『へ？』
何故チョコなのだ、どこから出てきた。せっかく格好いいことを言ったのに残念な人だ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 228人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ沿い」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
聖羅(プロフ) - おぉ、非リア同盟はキーワードなんですね！注目して読まなければ…笑 (2019年2月18日 17時) (
レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
良子(ラッコ)*(プロフ) - 聖羅さん» わざわざパート1の方にコメント頂きありがとうございます！センスなどと大層なお言葉、胸がいっぱいになりそうです！非リア同盟は、わりと本編に関わってくるので是非とも注目して頂きたい。これからもどうかよろしくお願いします！ (2019年2月18日 15時) (レス) id: 333bfe8339 (このIDを非表示/違反報告)
聖羅(プロフ) - シリアスな雰囲気の中にこっそりネタを入れてくるあたりセンスが凄いですね！非リア同盟のくだりは笑いました笑 これからも頑張ってください！ (2019年2月16日 20時) (レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
良子(ラッコ)(プロフ) - ぴぽさん» ありがとうございます！可愛いと言っていただけて嬉しいです！日々精進致しますので、これからもよろしくお願いします (2018年11月29日 7時) (レス) id: efb7d8eaad (このIDを非表示/違反報告)
ぴぽ - イラスト可愛いです！なんかさらに上手くなってませんか!?これからも頑張って下さい！ (2018年11月27日 0時) (レス) id: 8ec037955c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：良子(ラッコ)* x他1人 | 作成日時：2018年10月20日 16時
