19，一枚の絵 ページ20
試合は再開されるも、ペクの打ったシュートは円堂の必殺技で止めることができ、ハーフタイムへと突入する。１−１の同点、悪くはないが良くもない
「大丈夫か豪炎寺？ダメージは大きいのか？後を引きそうなのか？」
鬼道はいち早くベンチへと走ると豪炎寺の前に立つ。彼の質問責めに豪炎寺は苦笑いで返す。その姿はとても痛々しかった
「豪炎寺…こんなところでお前を失うわけにはいかない。俺はお前と世界に行きたいんだ。お前と円堂と」
そっと彼の前に跪く鬼道と、驚いて目を見開く豪炎寺。彼らの顔が整っているせいか、一枚の絵のように見えた
「フフフフフ…イナズマジャパン…粉々に砕いてやるよ、俺の手でな」
「日本の最終兵器は失われてしまった…。さあ、どうする趙金雲！」
上からペクと紀村である。第三者からの日本に対する思いは何かと物騒で高圧的である。もっと平和にできないのか
「話には聞いていましたがここまでのことを仕掛けてくるとは…」
久遠の表情は相変わらずの仏頂面だが、声色からはそれなりの焦りや不安が伺える
「牙を剥いてきましたねぇ、オリオンの使徒たちが…」
大人はよくわからない話をする。珍しくすうっと表情が抜けたような顔で、趙金雲は韓国側のベンチを見つめる。だがそれもつかの間、いつもの笑みを浮かべると横目で吉良を捉える
「ヒロトく〜ん、アップをお願いしますよ！」
名前を呼ばれた吉良は、一瞬驚くも徐々にいつもの勝ち気な笑みを浮かべる
「あぁ、やっと俺が必要だってことがわかったようだな。なにしろ俺はゴッドスト…」
彼は念入りに屈伸運動を張る
…吉良の言葉を遮るのはお約束なのだ、許せ
『吉良先輩、おめでとうございます』
「いよいよ一緒に立てるな」
「どーも」
上から黒裂、基山、吉良である。吉良の返事はぶっきらぼうなものだが、その表情には嬉しさによる笑みが浮かんでいる。自分のことを自分以外の人に喜んで貰えることが嬉しいのだ
信じてくれる友達と、自分を慕う後輩がいる。それが嬉しくて、照れくさくて、なんと微笑ましい光景だろうか
「シャーーーーーーーーーーーーッ」
だがその雰囲気をぶち壊した奴がいる
剛陣だ。彼は大きくジャンプ、その場で腕立て伏せ、アップを始めている。そこから彼のやる気と熱さを感じた
「あれ…」
「まさか自分が出るつもりじゃ…」
「そのまさかだな」
稲森と万作が苦笑いなのに対し、風丸は真顔である
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聖羅(プロフ) - おぉ、非リア同盟はキーワードなんですね！注目して読まなければ…笑 (2019年2月18日 17時) (
レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
良子(ラッコ)*(プロフ) - 聖羅さん» わざわざパート1の方にコメント頂きありがとうございます！センスなどと大層なお言葉、胸がいっぱいになりそうです！非リア同盟は、わりと本編に関わってくるので是非とも注目して頂きたい。これからもどうかよろしくお願いします！ (2019年2月18日 15時) (レス) id: 333bfe8339 (このIDを非表示/違反報告)
聖羅(プロフ) - シリアスな雰囲気の中にこっそりネタを入れてくるあたりセンスが凄いですね！非リア同盟のくだりは笑いました笑 これからも頑張ってください！ (2019年2月16日 20時) (レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
良子(ラッコ)(プロフ) - ぴぽさん» ありがとうございます！可愛いと言っていただけて嬉しいです！日々精進致しますので、これからもよろしくお願いします (2018年11月29日 7時) (レス) id: efb7d8eaad (このIDを非表示/違反報告)
ぴぽ - イラスト可愛いです！なんかさらに上手くなってませんか!?これからも頑張って下さい！ (2018年11月27日 0時) (レス) id: 8ec037955c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：良子(ラッコ)* x他1人 | 作成日時：2018年10月20日 16時
