10，残されたもの ページ11
「以前の日本は我々に遠く及ばない実力だった…
しかし私は昨日、日本のある選手の練習を見てしまったのだ。それを見て私は滞在予定を短縮し国に帰ることにした。日本を迎え撃つ特訓のためにな
その者のプレーは私を驚愕させた。日本のレベルが我々に迫りつつあると感じたのだ」
そう言い残すとクラリオはヒラリと去っていった。″我々に迫りつつ″という言葉、黒裂はどうも気に入らなかった。否定はできないが弱く見られているようで不快だったのだ
世界の実力を見せられた彼らの表情は暗い。自分の自信やプライドがポッキリと折れたのだ
イナズマジャパンとして選ばれた日本でも実力の高い彼らがたった1人にFW・MF陣はボールに触れることもできず、GK3人がかりでもシュートは止められなかった。その事実に落ち込む選手達
「みんなどうした！？すごいプレーを見たくらいでビビっちまったのか？」
そんな中円堂が熱い思いを叫ぶ。選手らは暗い発言を繰り返すが、他の3年生達も加わり皆でクラリオに、世界に対する思いを語り明かした
「みんな、おもしろいじゃないか…お前達はワクワクしないか？胸の奥からこみ上げてこないか？なんかこう…すっげぇ熱いのが！」
流石は無名の雷門を優勝にまで導いたキャプテンだ。彼の言葉は自分達の士気や自信を駆り立てるかのようで、選手らの目も変わってきた
「円堂さん…いえ、キャプテン！俺なんかワクワクしてきました！」
「みんな世界の壁は厚い。目の前にぶ厚い壁があるならそれをぶち壊せる大砲になればいいんだ！」
おお！、と全員で声を合わせると完全に諦めの気持ちが、次の進歩へという前向きな気持ちに塗り替えられるのを皆が感じていた
「お前、本当に日本が強いと思っているのか？」
スタジアムの廊下を歩きながらベルガモは尋ねる
「言っただろう、ある者のプレーに見せられたと。…お前こそ必要以上にあの女の選手を見ていたな」
見すぎて向こうの選手に注意されていたがな、と続けると彼は一瞬バツの悪そうな顔をするがすぐにいつもの顔に戻す
「別に、日本が女なんか入れてレベルを下げるような真似をする意味がわからないんだ
何か凄い力でも持ってるのかと思って見ていたが、結局お前に吹っ飛ばされていたしな」
期待外れ、そう言いたげな表情で彼は話すがクラリオはあまり真には受け取らなかった
「人は見かけによらないと言う。あまり舐めすぎるなよ」
日本のプレーを見て考えが変わった彼は先を急いでいた
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聖羅(プロフ) - おぉ、非リア同盟はキーワードなんですね！注目して読まなければ…笑 (2019年2月18日 17時) (
レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
良子(ラッコ)*(プロフ) - 聖羅さん» わざわざパート1の方にコメント頂きありがとうございます！センスなどと大層なお言葉、胸がいっぱいになりそうです！非リア同盟は、わりと本編に関わってくるので是非とも注目して頂きたい。これからもどうかよろしくお願いします！ (2019年2月18日 15時) (レス) id: 333bfe8339 (このIDを非表示/違反報告)
聖羅(プロフ) - シリアスな雰囲気の中にこっそりネタを入れてくるあたりセンスが凄いですね！非リア同盟のくだりは笑いました笑 これからも頑張ってください！ (2019年2月16日 20時) (レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
良子(ラッコ)(プロフ) - ぴぽさん» ありがとうございます！可愛いと言っていただけて嬉しいです！日々精進致しますので、これからもよろしくお願いします (2018年11月29日 7時) (レス) id: efb7d8eaad (このIDを非表示/違反報告)
ぴぽ - イラスト可愛いです！なんかさらに上手くなってませんか!?これからも頑張って下さい！ (2018年11月27日 0時) (レス) id: 8ec037955c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：良子(ラッコ)* x他1人 | 作成日時：2018年10月20日 16時
