46，小型のドリル ページ47
「おいおい、目ぇ瞑ってプレー出来る訳ねぇだろ」
不動や稲森を始めとして色々な所からも戸惑いの声が上がる。しかし坂野上はそうとは限らないと言い放った
「視覚はプレーをするための情報の１つにすぎないんです。目を使わなくてもサッカーは出来ます。″ブラインドサッカー″という競技だってあるくらいですから」
″ブラインドサッカー″とはアイマスクをつけて行う5人制のサッカーのことで視覚障害者のために生み出されたものだ。だがこれを行う際、使用するボールは特殊な音が鳴るよう細工されているため普通のボールで出来るかどうかは少し怪しい
皆は坂野上の言葉に押されたのか鬼道の策に乗るようで、頷き合うと各自フィールドに散っていった
稲森とアスの攻防は審判から稲森がライン外に蹴ったと判断され、アスからのスローインで試合は再開した。彼がボールを振りかぶると稲森は目を閉じて視界を闇に変化させる。1つの音も聞き逃さないと真っ直ぐに走ると、しばらく進んだ所でサルの気配を感知した
サルは彼の隣で再び手を交差させるが、近づいたことで判明したのか彼が目を閉じて入ることに驚いた表情をする。そこで生まれた隙なのか、はたまた彼の実力なのかボールの奪還に成功すると足でその感触を味わいながら嬉しそうに笑う
「オーストラリアの選手が使っている能力はヒプノシス。一種の催眠術よ」
散々必殺技の名前にそれを匂わせる単語を使用していたため何となく予想はついていた。夏未はベンチから試合の様子を眺めるとそれについて語る
「敵は左右の手の動きによるヒプノシス効果によって暗示をかているのよ。それによって間違った視覚を植え付けている。目を閉じることでヒプノシスの催眠効果をガードできる」
「必殺タクティクス″柔と剛″！」
ボールを受け取った鬼道はタクティクスを使用し不動、稲森、灰崎の順で前線にパスを出した。これによりもう一度ボールを受け取った稲森は相手チーム4番ベルフェゴールを抜いて鬼道にパスを出した
鬼道は広角をあげながらボールを上空に蹴り上げるとすぐに自身も飛び上がり指笛を鳴らした
その音に合わせて6体の腹に模様のあるペンギンが勢いよく飛び出したかと思うと、彼らはボールにくちばしを突き刺して高速回転する。するとその姿は小型のドリルに変わり紫色の炎をだした
「"オーバーヘッドペンギン"！」
鬼道がオーバーヘッドでボールを蹴ると分離し、再びペンギンの姿としてボールと共にゴールに向かっていく
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聖羅(プロフ) - おぉ、非リア同盟はキーワードなんですね！注目して読まなければ…笑 (2019年2月18日 17時) (
レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
良子(ラッコ)*(プロフ) - 聖羅さん» わざわざパート1の方にコメント頂きありがとうございます！センスなどと大層なお言葉、胸がいっぱいになりそうです！非リア同盟は、わりと本編に関わってくるので是非とも注目して頂きたい。これからもどうかよろしくお願いします！ (2019年2月18日 15時) (レス) id: 333bfe8339 (このIDを非表示/違反報告)
聖羅(プロフ) - シリアスな雰囲気の中にこっそりネタを入れてくるあたりセンスが凄いですね！非リア同盟のくだりは笑いました笑 これからも頑張ってください！ (2019年2月16日 20時) (レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
良子(ラッコ)(プロフ) - ぴぽさん» ありがとうございます！可愛いと言っていただけて嬉しいです！日々精進致しますので、これからもよろしくお願いします (2018年11月29日 7時) (レス) id: efb7d8eaad (このIDを非表示/違反報告)
ぴぽ - イラスト可愛いです！なんかさらに上手くなってませんか!?これからも頑張って下さい！ (2018年11月27日 0時) (レス) id: 8ec037955c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：良子(ラッコ)* x他1人 | 作成日時：2018年10月20日 16時
