44，団子 ページ45
「お土産です」と紙袋を差し出したと共に子文がお礼を言いながら受け取った。趙金雲がこれは何か起きそうだと好奇心を露わにすると、隣の久遠も頬を少しばかり緩めた
「夏未さん、いつ帰ってきたんですか！？」
「ご無沙汰しています」
雷門中在住の彼女らは同級生として、また神門に関しては雷門中の生徒会長の色々も含めて少し遅れながらも挨拶をする
「でもアナタは本選からの合流のはずでは？」
「ええ」
趙金雲は夏未の素性がわかるや感心すると同時に疑問を口にする。これに彼女は即答するあたり何かあるのだろう
「マネージャーで強化委員の雷門夏未か…」
隣のベンチでは腕を組みながら砂木沼が興味深そうに彼女を見ていた
「意外と…可愛いな…オイ」
「ちょっと…」
彼女の姿をまじまじと見つめる剛陣は隣にいた万作に絡む(物理)と迷惑そうに返す
「オーストラリアは情報規制型のチーム。日本では彼らのチーム個性は知られていないですが私は彼らの能力を把握しています」
これに若干オーバーリアクションで返した趙金雲。その後ろで自身の横に置かれた″お土産″もとい山積みの三色団子を見た剛陣は、まさかと思いながらもその箱を開けた。中にはパッケージ通り6本の団子が入っている
「三色団子…。海外に、行ってたんだよな？」
困惑した様子で尋ねたが「来る途中に買ってきましたが何か？」と何ともあっけらかんに返されたためさらに困惑する
『″だんごうじん″先輩だ』
「やめておけ」
西蔭と黒裂も何やら楽しそうだ
「では夏未さん聞かせてください。彼らの能力を」
基山は真剣な表情で尋ねると、その瞳は綺麗なエメラルドグリーンにハイライトも追加された事でより整って見えた。それに惹かれたのか興味を示した夏未は逆に名前を尋ねた
「なんでコイツにだけ名前を聞く！」
ほぼスルー扱いだった剛陣は眉をひくひくと動かしながら悲しみと苛立ちを耐える。この姿を見た西蔭は「お前の出番じゃないのか」と黒裂に話を降り、彼女も少々困りながら彼の元に小走りで向かった
「なんだ！？顔か！？顔なのか！？」
地団駄を踏みながら荒ぶる彼に黒裂も若干引いた。彼女が近づくや否や半泣きで肩を揺さ振りだした彼に、黒裂はこいつはやばいと言葉を探す
『さっきは先輩の名前を知ってたから聞かなかっただけですって！』
きっと…と後付けで小さく言うと、ようやく彼は収まったのだが端から見れば学年が逆転しているようにしか見えない
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聖羅(プロフ) - おぉ、非リア同盟はキーワードなんですね！注目して読まなければ…笑 (2019年2月18日 17時) (
レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
良子(ラッコ)*(プロフ) - 聖羅さん» わざわざパート1の方にコメント頂きありがとうございます！センスなどと大層なお言葉、胸がいっぱいになりそうです！非リア同盟は、わりと本編に関わってくるので是非とも注目して頂きたい。これからもどうかよろしくお願いします！ (2019年2月18日 15時) (レス) id: 333bfe8339 (このIDを非表示/違反報告)
聖羅(プロフ) - シリアスな雰囲気の中にこっそりネタを入れてくるあたりセンスが凄いですね！非リア同盟のくだりは笑いました笑 これからも頑張ってください！ (2019年2月16日 20時) (レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
良子(ラッコ)(プロフ) - ぴぽさん» ありがとうございます！可愛いと言っていただけて嬉しいです！日々精進致しますので、これからもよろしくお願いします (2018年11月29日 7時) (レス) id: efb7d8eaad (このIDを非表示/違反報告)
ぴぽ - イラスト可愛いです！なんかさらに上手くなってませんか!?これからも頑張って下さい！ (2018年11月27日 0時) (レス) id: 8ec037955c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：良子(ラッコ)* x他1人 | 作成日時：2018年10月20日 16時
