89，初め ページ44
ボールは日本スタート。前線より灰崎は吉良にバックパスを出し、彼はさらに稲森へと回す。その瞳に映るのは"今までよりももっと"という焦りの気持ち。稲森はドリブルで立ちふさがる巨体の男、11番ダストを抜き去りさらに前へ
「皆──!落ち着いていくぞ!」
口に手を添えて風丸は体の芯から叫ぶ。その声に「はいっ!」と答えたが、全員ではなかった。それほどに彼らには余裕がないのかもしれない
(しかし、問題はアイツらだな…)
風丸の視線の先はご存知FWコンビ、横に併走するように基山もいた。稲森は再び灰崎へとボールを渡す、しかし前からし一陣の風の如く現れた敵チームキャプテン、アナハンが走り去るようにボールを攫った
「何やってんだこのデク!」
吉良が大声で言った。それに灰崎は舌打ちを一つ。皆が一斉にアナハンを目で捉え、追う
「早速頂くぜ…!」
濃い桃と橙が混じったような長髪を
「見せてやるぜ!爆速三連星の力ぁ!!」
「行くぜアニキ!」
「さっそく行くかぁ!」
爆速三連星のリーダー、サリベクが笑みを浮かべて叫ぶ。それに賛同するようにファルハドとムハバードも笑みを浮かべた
「止めてやるぜ…!」
白いキャップ帽がトレードマークの万作は、そう意気込んで走る。しかしファルハドの方が勝っていた。続いて風丸が行くも、右左双方を同タイミングで横切られ反応に遅れた。DFの壁が、崩れた
「ほらよ!」
DFを破った3人は少し進んだ後、サリベク中心に先程稲森が抜いた11番FW、ダストに渡された
ダストは喉に優しく手を置き、地響きの如く響くテノールを歌い上げる。それに反応するように、細長い魂のようなオーラが彼を囲む
青白い魂達は、彼のテノールに共鳴し、ボールへ集まると金色に輝いた。それを力の限り、彼は蹴り上げる
「"レクイエムダ──スト"!!」
英語に直すと"requiem dust"、普通に訳せば"埃をしずめる"だが、ここでは"粒子のように輝く魂達への鎮魂歌"というニュアンスだろう
金色の、本当に光の粒子を纏ったシュートが真っ直ぐ、自陣ゴールに迫っていく。西蔭は予想していたシュートコースと違ったのか、ボールの行く先はがら空きだった。今から移れば間に合うのか、それさえも微妙で判断に困った
その時
『"エアーバレット"!!!』
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Setsuki.(プロフ) - 良子(ラッコ)*さん» なんか、1年生なので童顔を意識したら小学生くらいになってしまいました笑 応援、ありがとうございます！なんか勝手にふざけたの描いてごめんなさい汗(リア充見た時の顔とか…←)私も、良子さんのこと応援してます！頑張ってください！ (2019年5月16日 20時) (
レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
良子(ラッコ)*(プロフ) - Setsuki.さん» ありがとうございます！細身の綺麗な雰囲気で書いて下さって、線とか、画力の高さが目にしみます･･･。何気にイラスト書いて貰ったの初めてで、こうも嬉しいものなのかと目頭が熱くなっています。Setsukiさんも絵師としても、執筆者としても、応援しますので頑張って! (2019年5月16日 18時) (レス) id: 8f91876c31 (このIDを非表示/違反報告)
Setsuki.(プロフ) - 白黒で申し訳ないです。ごめんなさい (2019年5月15日 22時) (レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
Setsuki.(プロフ) - http://uranai.nosv.org/img/user/data/b/4/7/b47f19bd8787bd22a00ed67eeed75d36.jpg.jpg (2019年5月15日 22時) (レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
Setsuki.(プロフ) - 良子さんどうも！大変遅くなりましたが、この小説の黒裂ちゃんが完成しましたので報告しに参りました！URLはここに載せておきますね！ (2019年5月15日 22時) (レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：良子(ラッコ)* x他1人 | 作成日時：2018年12月8日 23時
