君の瞳【灰谷竜胆】

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竜胆「ポップコーン食べる？」
貴「食べたいです…！」

ポップコーンで目輝かせて…
可愛い

竜胆「ん、何味がいいの」
貴「……キャラメル、がいいです」

竜胆「んじゃ、これ持ってて」
貴「え、、あ、竜胆さんっ！」

俺を呼ぶ声を無視してポップコーンを買う
…こんなん久しぶりに食うわ

竜胆「ほら、落とすなよ」
買ってきたポップコーンを持たせて念を押す

いや、普通こんなこと言わねぇけど
なんかAはぶちまけそう

イメージ的に？
貴「竜胆さんは食べないんですか？あ、お金…」

そう言って財布を出そうとする手を止める
それから一粒摘んで食べると

竜胆「一緒に食べるからいい。ポップコーン代請求するほど金に困ってねぇよ」

貴「あ、りがとうございます…」
そう言って嬉しそうに笑う

…可愛い
竜胆「入るぞ」

チケットを渡して中に入る
まだ始まってないから会場も明るめだ

竜胆「段差あるから転ぶなよ」
貴「うわっ…！」

竜胆「…っ！？…言ったそばから…」
貴「ごめんなさい…」

慌ててAとポップコーンを支える
あっぶね…

転ばなくてよかったわ…
竜胆「怒ってねぇから。ほら、行くぞ」

ポップコーンを持って
Aの手を握って指定された席に座る

竜胆「今度は落とすなよ」
貴「気をつけます…」

彼女の膝にポップコーンを乗せる
…急に立ち上がらなければ落とさないだろう

まぁ、さっきも落としてはないんだけどさ
…ん？ナチュラルに手繋いでたよな？

急に思い出して手が熱くなる
1人の女にこんなになるとか聞いてねぇ…

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