キルミーアンドウェイト【呪術廻戦】【短編集】

なんでもいい【真人】※雰囲気 ページ12

※なんとなくシチュエーションなので、雰囲気でお楽しみください、短いです。



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それが恋とも愛とも呼べない感情と言われるものであっても私は何でも良かった。


真人さんの隣にいられるのなら、それが望まれないものだとしても、なんでも。


わたし、幸せだった。



「ねえ、本当にいいの？」



「はい」


真人さんに押し倒されて、抱きしめられる。

遠慮なく潰されてしまい、重い。


だけどこの内臓が嬉しくて飛び散りそうな感覚は真人さんに毒されたからか、私もその正体は知らない。



「死ぬかもしれないのに？」




溺れるくらいの愛を。



「いいですよ、葬ってくれるのが真人さんなら」



「そもそも出会っていなかったら私、死んでましたし」



真人さんの色が定まらない瞳と目が合う。



冥土の土産には愛を。




「愛してるよ、A」



首に回されたひんやりとした手のひらに熱を奪われる。


もう、何でもいい、愛されるのなら。



この愛が優しく重たいもの、それでいい。



「…と、さ、…ぁ、ぃ…る」



真人さんの髪に触れた手が落ちる。


何でも良かった。



ね、真人さん、愛してる。





「俺も愛してるよ」

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