呪いと共生してたらしいんで私は執行猶予らしいです【呪術廻戦】

同期の意味とは ページ8

まず私が聞かされていることと言えば、任務は同期とは行えないことだった。


皆は少年院の方に派遣され、私は廃病院の方にまた行かされた。


前回とは違う廃病院だけど、まるで私が廃病院愛好家になったみたいだ。


「いってらっしゃい、頑張ってね」


「おう！Aも頑張れよ！」


「お土産よろしくね」


「廃病院からの土産なんてないだろ」


あの後私達はスマ○ラで大乱闘をし、仲良くなって今ココ。


あまり喋らないと思っていた伏黒君とは今や本を貸し合う仲。


野薔薇ちゃんとは東京観光仲間で、昨日はタピオカを飲んだ。


虎杖君とは…マサヨシが宿儺を毛嫌いしているみたいで主にメッセージアプリで交信している。



「仲いいねぇ、妬けちゃうよ」


「五条悟さん、皆のこと好きですもんね」



「…だね」


今日の私の任務は五条悟さんといっしょ、ほぼ毎回いっしょ。


「君、僕とどうして一緒か気になるでしょ」


「まあ…」



五条悟さんの話を聞くと本当に私は知らないことが多いんだと気付かされるので興味深い。


「君には言ったと思うけど、赤若はホラーが好きな奴らには知らない奴がいないほど有名な呪いだ、知ってるね」


まあ、と頷いてみる。


マサヨシのことはユーチューブでちらっと見た程度だし、なにより皆が言うほどマサヨシは怖くないのでそこまでビビってもいない。


「呪力の大きさは膨大だ、それに呪いは恐怖で成長する」


「赤若の成長に拍車をかけたのは人々の恐怖心だ、根源の、ね」


「君、呪いの存在すら知らなかったろ」


そうですね、とまた頷く。


なんせうちにはテレビなど無かったし、皆言ってくれなかったのだ。


「歌穂村は所謂都市伝説状態なのさ、手を出されず畏怖の対象だったわけなんだけど本当に存在し呪いもいる」


「赤若の誕生は姦姦蛇螺に似ているね、巫女の怨みだ」


「そして選り好みが多く、変化に弱い、だから同期とは任務にいけない」


「そうだろ、呪いの女帝」


マサヨシは何も言わない。

ただ、前のこと、宿儺を見た瞬間マサヨシは嫌がって嫌がって私が悲鳴を上げるほど腕を痛くさせたのだ。


悲鳴を上げたら治ったけど。


少しわがままだ。



「じゃあ廃病院に行こう！僕は途中まで着いていくよ、後は一人で頑張っちゃえ！」


嘘でしょ…環境の変化に弱いって言ったじゃん。

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