ありがとう ページ4
基本事項のページにイメ画貼りました。ご確認下さい。
結婚、の単語は少し離れた場所のハンジとエルヴィンにも聞こえたらしく、二人の頭も一瞬フリーズする。
「エルヴィン…今彼女、け っ こ ん＿＿って言ったね？」
「ああ…間違いない」
「おぉついに…あのリヴァイにお嫁さん候補がっ…！」
「楽しみだな」
が、リヴァイ自身は結婚相手どころではない。目の前の状況に最も衝撃を受けたのは彼だ。
「アイツら…勝手に騒ぎやがって」
「あいつら？」
「ああ、お前のことじゃねぇ…連れがうるさくてな」
「そうなの？」
「そうだ」
彼に罵られた気配を敏感に感じ、ハンジがぼやく。
「私達、またリヴァイに何か言われてない？」
「気にするな。彼は今将来の妻と時間を過ごしているんだ、それくらい許してやれ」
既に勝手に幼女をリヴァイの結婚相手と決めつけた様子のエルヴィンを知ってか知らずか、Aは続けた。
「それで、その…けっこん…」
「そういやそうだったな」
と、彼はAの目の高さに合わせるように地面にしゃがむ。
花束を片手で受け取り、そっと彼女の頭にもう片方の手を置き、語りかけるようにして言葉を溢した。
「＿＿ありがとうな。」
Aが返事をする前に、リヴァイはその場を去った。
「何この和む雰囲気」
「ハンジ、帰ったら式場予約を忘れるなよ」
「何を言ってやがんだ、てめぇら」
早速幼女の求婚に蕩けそうになる二人の目を醒ましたのは、他でもないリヴァイその人であった。
「あ…リヴァイ。終わったならそう言ってよ」
「教会は何処が良い。彼女に似合いそうなドレスの希望は＿＿」
「うるせぇ…アイツとは結婚は出来ねぇよ」
「え、何で？？？折角あんなに可愛い子がお嫁さん候補なのに！」
「倫理的にまずいだろうが」
全く、飛んだプロポーズだ。
しかし、豚共の根城たる内地にも、まだこのような無垢な心の持ち主が居たのだ。
「＿＿親の顔が見てぇな」
「なになに？早速両親への挨拶かい？」
「違ぇよ馬鹿」
悪くない。
そう思った。
今日の任務は、上手く運ぶかもしれない。
普段は決して抱く事のない淡い期待を胸に、彼らは着実に目的地へと足を進めるのだった。
.☆.｡.:*・°.☆.｡.:*・°.☆.｡.:*・°.☆.｡.:*・°.☆.｡
「へいちょうさん…花束、もらってくれた…！」
憧れだった彼に、花を受け取って貰えた。舞い上がりそうな気分だ。
「この調子で、また会いに行っちゃおーっと♪」
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あーる(プロフ) - 琴さん» ありがとうございます！！！！！まだまだ序盤ですが更新コツコツ頑張ります🥹 (12月16日 21時) (
レス) id: 4a598cc49e (このIDを非表示/違反報告)
琴(プロフ) - やっぱりあーる様の作品はめっちゃ面白いです！ (12月16日 21時) (レス) @page4 id: e939615bba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーる | 作成日時：2023年12月15日 15時
