短編:三名槍のホラーナイト�� ページ17
日本号「良いか？御手杵は寝る前に絶対厠に行く。御手杵が俺達の部屋の前に立ったところで、挟み撃ちにするぞ」
貴方「分かった。蜻蛉切だったら？」
日本号「無視だな。多分あいつには効かない」
了解、と言ってAは布団のカバーを羽織って笑った。
深夜テンションとは恐ろしいもので、映画を観たことによる高揚感も手伝ってお互いノリノリである。
日本号は結っていた髪を下ろし、顔の前に垂らす。
Aも同様にして、二人は貞○ヘアーを作った。
日本号「中々様になってるじゃねぇか」
貴方「そっちもね」
日本号「さて…そろそろ出てくるかな。配置に付け、戦だ」
貴方「おー」
布団カバーをはためかせながら二人は背中を向け合い、日本号は廊下の角、Aは隣室の陰に身を隠した。
しばらくすると、御手杵がやって来た。
やはりまだ少し怖いのか、辺りをきょろきょろと見回しながら真っ暗な廊下を歩いてくる。
御手杵が部屋の前に立った時、日本号とAはそれぞれ御手杵の方に走った。
廊下の両端から走ってくる長髪を垂らした白い影に、御手杵は夜中にも関わらず奇声を上げた。
御手杵「うぎゃあああああぁぁぁっわあああああ何何何何ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!」
遂に御手杵は土下座を始めたので、二人はネタばらししてやることにした。
お互い髪を後ろに払って布団カバーを剥がすと、御手杵は土下座したまま涙声で言った。
御手杵「…やめてくれよぉ…」
これには二人も爆笑してしまった。
これでドッキリ大成功…
そうなるはずだった。
日本号「うぉっと！」
腹を抱えて笑っていた日本号が、突然叫んだ。
日本号「…何だ？何か足に絡まってんな」
それを取ろうとして日本号が屈んだ時。
その背中の向こうに見えたひとつの影。
その影の大きさからして、蜻蛉切のものではない。
青白い手足が白い服から伸びており、おぼつかない足取りでこちらに歩いてくる何か。
髪の毛は長く、その髪が顔を完全に隠している。
異変に気付いたAは日本号の背中をそっと叩いた。
日本号は一瞬訝しげな顔をしたが、Aの目線の先を見るとそのまま凍り付く。
ぺた
ぺた
ぺた
不気味な足音は徐々に近付いてくる。
Aの喉から、声は出なかった。
〜追記〜
ホラーって文章でどうやって表現すんのマジで
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そると@受験生(プロフ) - いつの間に沢山のコメントありがとうございます！これからも頑張りますぞ〜(*｀･ω･) (2017年3月31日 18時) (
レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
あやとり猫(プロフ) - 初コメ失礼します!! シリーズを見つけて1章から飛んできました!!面白すぎて涙が出ました(勿論感動でも出ましたよ!!) 鶴さん…みかち…ジジィが尊いことはわかりました(( そして遅くなりましたが続編おめでとうございます!!更新ゆるりと楽しみにしております!!(*＾▽＾*) (2017年3月20日 1時) (レス) id: ace5edcb89 (このIDを非表示/違反報告)
霧月(プロフ) - 続編おめでとうございます！！鶴丸さぁあん！！！ついに....！ついに....！恋をした！！！！短編も楽しみにしとりますぞ！！！ (2017年3月19日 20時) (レス) id: d9abe7bbeb (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - やったいちこめだやっふぃ！！！！続編おめでとうございますありがとうございます、いつも楽しみにしてます！ (2017年3月19日 20時) (レス) id: 2ca1777b5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そると | 作者ホームページ：
作成日時：2017年3月18日 11時
