消音の有り難み ページ12
獅子王「…まあいっか!細かい事は気にせず、挨拶しに行こうぜ!」
浦島「おう!」
開けんなマジで止めろ!
願い虚しく、扉が開け放たれる。
二人とも腰にタオルを巻いていたが、上半身を見る限り間違いなく男。
獅子王「ってな訳で、失礼するぞ!」
浦島「俺の事覚えてる〜?…あれ?どうした?」
Aは顔面蒼白で、湯に肩まで浸かって体が見えないようにした。
ここの奴らは女に対してここまで図太いのか…
普通は風呂に女がいると知った時点で出て行くだろう。
それとも…
そんな思考はかき消され、二人は体に湯をかけて、湯船に入ってくるどころかこちらに近付いてきた。
獅子王「なあなあ、話聞いたけどお前人間なんだって?」
浦島「もっと詳しい話聞かせてくれよ!」
ええい、離れろ。
ちょっと離れればその分近寄ってくる。
もっと離れても寄ってくる。
刷り込みのヒヨコかおめぇらは。
とりあえず「また今度」とお茶を濁しつつ、すぐに風呂から出て立ち去ろうとした。
が。
獅子王「ちょっと待った!」
獅子王が突然Aを呼び止めた。
何かと振り向くと、獅子王と浦島も湯から上がり、何やらこちらをじろじろと眺めてくる。
貴方「な…何さ」
少し言ってみると、浦島の口から爆弾級の言葉が飛び出してきた。
浦島「本丸恒例、体型チェック!」
はぃ?
獅子王「そんな女みてえに胸元まで覆わなくても…あ、もしかして筋肉無かったりすんのか?それとも下のモンに自信ねえのか?www」
浦島「ちょっと、本当にそうだったらどうするのさ〜www」
いや女ですし
あと獅子王てめぇ下のモンって何だよ教育上よろしくねえよ
獅子王「どれどれ、この俺が見てやるよ!」
浦島「ひゅー、かっこいー!」
オイオイオイオイオイオイオイオイ。
待て待て待て。
かっこいー、ってハタから見ればただの変態だぞ獅子王お前
いやいや、何手伸ばして…
浦島おま、取り押さえんなって、胸触ったろ今
二人がかりずるい、ちょっとタンマタンマタンマ本当ダメだってのタオル掴むな引っ張るな
あっ
タオルが、床にはらりと落ちた。
貴方「…ぎゃああああああああああああっ!!!!!」
獅子王「はあああぁぁぁああ!!?【ピー】付いてねえぞお前!!!」
浦島「あああ!!!!獅子王それダメなやつ!!!!」
貴方「【ダショーン】なんか付いてねぇにきまってんだろハゲええぇぇぇええええ!!!」
もう、『殺ること』はひとつしかなかった。
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そこら辺の水溜まりの水@不味い水(プロフ) - 作品を読もうと画面を見るとグロ画像がありしょっぱなから精神を抉られた、慰謝料を寄越せ (2018年5月12日 21時) (レス) id: 30224d1d1f (このIDを非表示/違反報告)
りなほ@多忙(プロフ) - 御影さん» 包丁藤四郎!?そんな刀があるのですか…知りませんでした((((;゚Д゚))))大丈夫です、なっちまってません← (2016年9月22日 21時) (レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
御影 - 先日徳川美術館で見てきた包丁藤四郎を思い浮かべてしまいましたよ(^-^;一応この話自体は簡潔してるみたいだしこれから読み始めるところなので(←おい)あり得ないでしょうが包丁藤四郎になっちまってるのかなぁー、と妄想しました! (2016年9月22日 17時) (レス) id: a473325dfe (このIDを非表示/違反報告)
アヤミ(プロフ) - りなほ@多忙さん» なにこの会話!!めちゃ入りたかった!! (2016年2月9日 19時) (レス) id: dcc37d5cfe (このIDを非表示/違反報告)
りなほ@多忙(プロフ) - 綺羅さん» …続きはメールでしましょうねー (2016年2月6日 7時) (レス) id: a309352d54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りなほ | 作者ホームページ:
作成日時:2015年10月31日 13時