お約束 ページ13
ふと、目を覚ました。
知らない天井、知らない壁、知らない部屋。
頭と足が痛い。自分は今まで何をしていたのだろうか。
？「やっと、目覚めましたか…」
すぐ頭上で声がする。
頭の上あたりに、誰かがいた。
驚いて起き上がると、自身の頭頂部がその人の額を捉えたのか、そいつは一瞬呻くとこちらを恨めしそうに見てくる。
白くてストレートの長い髪。
いかにもお堅い感じの男。
けど、飯の時にこんな人いたっけ…？
すると、扉が叩かれる音がして襖が開いた。審神者だ。
審神者「やっと起きた？ごめんね江雪、厄介ごとに付き合わせちゃって」
江雪「…いえ」
江雪と呼ばれた男は立ち上がると、審神者が開けたままの戸からそそくさと出て行ってしまった。
審神者はこちらに向き直ると、心底申し訳なさそうに言う。
審神者「…ごめん、女の子だって気付かなくて…」
貴方「なんでだし」
いくらなんでもおかしいだろう。
別に見た目が完全に男という訳ではない。
別に声が低過ぎるという訳でもない。
別に服が男性ものという訳でもない。
じゃあ、どうして？
審神者を睨みつけると、審神者は慌てて言い訳をした。
審神者「だ…だって！本丸にいるのは皆男だし…普通なら男の子だと思って…」
あのねえ、今いるのが男だけだからって人の性別をそんなホイホイと決め付けんじゃないよ！
女みたいな男がいてもおかしくない、なんて考えとかありえな…
ん？
本丸にいるのは皆男？
Aは気になった事を口にした。
貴方「…乱」
審神者「え？」
貴方「乱は…女の子だよね？」
審神者「違うよ」
貴方「幼女だよね？」
審神者「違うよ」
貴方「女性だよね？」
審神者「違うよ」
貴方「【ピー】ついてないよn「ついてるよ」
貴方「…はぁ!!!?」
Aは愕然とした顔で言う。
貴方「嘘だ…え、ってことは、秋田も？五虎退も？次郎も？太郎も？りんごも？みかんも？」
審神者「落ち着いて…りんごとみかんはともかく、みんな男だよ」
なんということでしょう。
ここは男の子も女の子も集まる「どう○つの森」のような世界だと思っていたA。
それが匠(？)の手によって見事にぶち壊されたのです。
貴方「…頼むから誰か嘘って言って…」
乱達がロリじゃなくてショタだったなんて。
次郎がお姐さんじゃなくておネェさんだったなんて。
Aは、もう何も信じられなくなりそうだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 369人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
そこら辺の水溜まりの水@不味い水(プロフ) - 作品を読もうと画面を見るとグロ画像がありしょっぱなから精神を抉られた、慰謝料を寄越せ (2018年5月12日 21時) (
レス) id: 30224d1d1f (このIDを非表示/違反報告)
りなほ@多忙(プロフ) - 御影さん» 包丁藤四郎!?そんな刀があるのですか…知りませんでした((((；ﾟДﾟ))))大丈夫です、なっちまってません← (2016年9月22日 21時) (レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
御影 - 先日徳川美術館で見てきた包丁藤四郎を思い浮かべてしまいましたよ(^-^;一応この話自体は簡潔してるみたいだしこれから読み始めるところなので(←おい)あり得ないでしょうが包丁藤四郎になっちまってるのかなぁー、と妄想しました！ (2016年9月22日 17時) (レス) id: a473325dfe (このIDを非表示/違反報告)
アヤミ(プロフ) - りなほ@多忙さん» なにこの会話！！めちゃ入りたかった！！ (2016年2月9日 19時) (レス) id: dcc37d5cfe (このIDを非表示/違反報告)
りなほ@多忙(プロフ) - 綺羅さん» …続きはメールでしましょうねー (2016年2月6日 7時) (レス) id: a309352d54 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りなほ | 作者ホームページ：
作成日時：2015年10月31日 13時
