《島崎亮》手を差し出しましょう。

手を26 ページ26

スタスタ






『それにしても、島崎くん。

前言おうとしたけど、身長大きくなったよね。


まぁその靴のおかげでもあるんだろうけどね』







「そうですね、私も大人の男ですから。


ちなみに靴脱いでも貴方より遥かに大きいことは確かなので。

妬みはよしてください」







カツカツと革靴履いてるくせによく言うぜ。



何センチか聞けば、180センチは越しているという。

もちろん靴抜きで。



いつの間にそんな大きくなってたんだ。



昔なんて私と身長なんて変わらなかったくせに。



やっぱり成長したな〜って実感する。







「逆にAさんは縮みましたね。

なんか、リスみたいです」






なにそれ、朝は霊幻さんにアリと

島崎くんにはリスって...そんな身長小さいか??


それに縮んでないし。








『私がリスだったら、島崎くんは猫だね』





「何故そうなるのです??」





『何となく〜。

見た目がなんか黒猫っぽい、糸目だし』





「糸目は関係ないと思うのですが」






『口答えするな愚か者め』







ゴスっとパンチをすると、痛いですと棒読みで言われた。


全然痛がってないじゃんうそつき。



べーっと舌を出して彼を威嚇するが、微笑んだまま見下させるだけで無駄だった。

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