少年期91 ページ14
『我愛羅…』
力強く抱かれる肩、首元に触れる熱い吐息。
全てが愛おしい。それを伝える様に、自身も彼の背中に手を回しギュッと力を込めた。
『我愛羅…、寂しい…？』
我愛羅「…あぁ…」
いつになく素直な我愛羅に口元がほころびそうになった。
『私も同じ気持ちだよ…』
我愛羅「…名前…」
『…ん？』
我愛羅「次は俺が会いに行く。今はまだ忍としてお前の足元にも及ばないが…、いつかお前を守る存在になってみせる」
先程は我慢した口元が今度は完全にゆるんで弧を描いた。
バレないように、更に背中の手に力を入れて胸に顔を深く埋める。
『まだまだ負けないんだから…！』
我愛羅「ふっ…ああ…。いつか……」
『…？』
我愛羅「いつかうずまきナルトとも友になりたい。共に痛みのわかる者同士、友として向き合いたい…」
少しだけ顔を離し、我愛羅を見上げる。
『うん…大丈夫よ。もしかしたらナルトはもう我愛羅を友達思ってるかも』
まだ友達というものを知らない我愛羅はその言葉に困ったように部屋の窓から見える青い空を見上げた。
名前も同じように見上げる。
『じゃ…そろそろ行くね』
我愛羅「…ああ…」
目を少し伏せ寂しそうな顔をする我愛羅。
『そんな顔しないで…すぐまた会える。昨日はゆっくりできなかったけど、また歌を歌うね…、貴方に少しでも安らぎを…』
ゆっくりと我愛羅の胸に手を当て、中のものを探るように、落ち着けるように優しく語りかける。
我愛羅はその手を優しく上から包み込む。
どちらからともなくお互いの視線に吸い込まれるように優しくキスをした。
『すぐまた会える』
この言葉が最悪な再会になるとも知らずに、少女は風影室の窓から外に出ると口寄せした鳥に乗り、名残惜しそうに砂の里を後にした。
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里奈 - 2部出来ましたら、URLをお願いします！2部楽しみにしてます！ (2019年7月24日 19時) (
レス) id: 167fdf8826 (このIDを非表示/違反報告)
雄飛~Yuhi~ - 我愛羅が凄く好きなので、我愛羅との絡み、楽しみにしてます！！！！更新頑張って下さいp(^-^)q応援しています！！！！！！！ (2018年12月22日 23時) (レス) id: 17482f2c04 (このIDを非表示/違反報告)
マスラ - 面白いです！続き楽しみにしています。更新頑張ってください！(≧▽≦) (2018年11月4日 19時) (レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
rina214skt2(プロフ) - ベコさん» レスボタンが押せました！コメントありがとうございます(｀・ω・´)気長にお待ちいただけたら嬉しいです。私も我愛羅大好きなのでもっと出せるように頑張ります！ (2018年9月3日 0時) (レス) id: bb6660352e (このIDを非表示/違反報告)
ベコ(プロフ) - 更新頑張って下さい！凄く楽しみに待ってます！ (2018年8月6日 9時) (レス) id: 7f4e6905fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あめ | 作成日時：2018年6月2日 12時
