少年期95 ページ18
「カラダの治療は誰が？」
五代目火影こと綱手は、うちはサスケの額に手を置きながら問う。
その光景をサクラは不安げに見つめる。
『私です』
名前は答えた。
綱手は先程、火影岩の下で対面した時のように名前をジッと見つめる。
綱手「……師匠は…？」
『………師と呼ぶべき人はおらず、糧と呼ぶ者は数多……とだけ』
綱手「深くは聞かん。」
『お心遣いに感謝いたします…』
名前は思う、きっと綱手も大切な人を亡くしている。愛と優しさを知る人であると、感じていた。
また、綱手は名前に驚きつつも、数々の修羅を潜り抜けてきたのだけは感じていた。
現にうちはサスケの体は外傷、内臓損傷、全てにおいて完璧に治療されていた。
綱手「脳は自信がないか…？」
綱手は優しく名前に微笑みかける。
『人間にとって、最も重要な器官です。脳と、精神医療は綱手様に託すのが最善だと……』
綱手「お前にも出来るはずだ、よく見ておけ」
『…はい』
名前は写輪眼を開眼させ、サスケの治療をする綱手の手をジッと見つめる。
サクラはなおも不安げにサスケのことを見つめていた。
『サクラ、大丈夫だよ。もう目を覚ます……』
名前は綱手の医療忍術のスゴさを実感していた。
と同時に自身の力を過信しすぎていたと痛感する。
この人は間違いなくスペシャリストだ。医療忍術でこの人の右に出る者は今後現れるのか……思わずゴクリと唾を飲み込み、治療を終えた綱手を見る。
綱手もこちらを見つめていてニカっとはにかんだ。
綱手「私もまだまだ若いものに負けられないからな！」
名前は驚きながらも微笑んだ。
この人は間違いなく火影の器だと確信した。
サスケ「…っ…名前…」
サスケが目を覚まし、状態を起こす。
張り詰めていたサクラの糸が切れ、サクラは途端に涙を流しながらサスケに抱きついた。
サスケは無言でサクラを見つめる。
まだ少しボーッとしているのが見て取れる。
その光景にナルトが気を利かせたのか病室を静かに出て行く。
名前も小さく息を吐き出して、サクラの背中に優しく手を添えると
『サスケのこと、よろしくね…』
と綱手に目配せをして病室を出た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 169人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
里奈 - 2部出来ましたら、URLをお願いします！2部楽しみにしてます！ (2019年7月24日 19時) (
レス) id: 167fdf8826 (このIDを非表示/違反報告)
雄飛~Yuhi~ - 我愛羅が凄く好きなので、我愛羅との絡み、楽しみにしてます！！！！更新頑張って下さいp(^-^)q応援しています！！！！！！！ (2018年12月22日 23時) (レス) id: 17482f2c04 (このIDを非表示/違反報告)
マスラ - 面白いです！続き楽しみにしています。更新頑張ってください！(≧▽≦) (2018年11月4日 19時) (レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
rina214skt2(プロフ) - ベコさん» レスボタンが押せました！コメントありがとうございます(｀・ω・´)気長にお待ちいただけたら嬉しいです。私も我愛羅大好きなのでもっと出せるように頑張ります！ (2018年9月3日 0時) (レス) id: bb6660352e (このIDを非表示/違反報告)
ベコ(プロフ) - 更新頑張って下さい！凄く楽しみに待ってます！ (2018年8月6日 9時) (レス) id: 7f4e6905fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あめ | 作成日時：2018年6月2日 12時
