NARUTO -化身少女-【我愛羅】

少年期32 ページ44

カカシから修行が言い渡される。
ナルトはタズナの孫、イナリに"こいつらは死ぬ"と言われて、イナリに文句を言いに部屋を出て行ってしまった。






サスケ「おい、その前にちゃんと話せ」





サスケは睨んだ。





『ま、先生も起きたし…そろそろ聞いてくるとは思っていたよ』




サスケ「お前はうちは一族なのか」






別に嘘をついていたわけではない。
うちは一族ではないなんて言ったこともなければ、
他の性を名乗ったこともなかった。









カカシ「そのことは俺も聞きたいね、てっきりお前はサスケに、自分がうちはの血を引いているって伝えているもんだと思ってたから」







『サスケやみんなに、嘘をついていたつもりはないです。里の人は私をうちはの人間だと思ってる、うちは一族のみんなは、私をただの女の子だと思ってる。
それでいいと思っていたし、あえて言わなかったのは母の言いつけを幼いながらに守っていたんだと思います。』






サスケ「母の言いつけ…？」






サスケは訝しげに眉を動かした。









『うちはの性を名乗るな、命を狙われる』






サスケ/カカシ「！？」







『それが、あのうちは一族惨殺事件を指していたのかはわかりません。
だけど確かに、母は命が惜しければうちはの性は名乗らないこと、父を超える立派な忍びになったら外で暮らし、うちはと名乗ってもいい…と』







父亡き今、父を超えられたかなんてわからないんですけどね。
と少女は笑った。









サクラ「ちょっと待って、だったら名前ちゃんはれっきとしたうちは一族なのよね？」






『ええ』




サクラ「だったらなぜ、うちは一族に引き取られる前まで、うちは一族として暮らしていなかったの？」







シーン

沈黙が流れる。









『それは…、母が関係していると思うの。
私は、母の名前さへわからない、聞くことさへ許されなかった。
ただ１つだけわかることは、私たちはずっと、私が産まれてから隠れるように森の中で生活していたわ』








再び沈黙。









カカシ「じゃぁ、父親の名前は？」








ゴクリ
少女は生唾を飲み込んだ。

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