NARUTO -化身少女-【我愛羅】

少年期28 ページ40

『で、どーやってカカシ先生救出したの？』




クナイを構える少女はチラリと隣の顔立ちの整った少年に尋ねる。






サスケ「ナルトが…」




かくかくしかじかで、全ての作戦を聞いた少女は驚いた。
案外と、九尾を宿す少年は馬鹿ではないらしい。






孤独や寂しさは、時に人を歪めてしまう。
ナルトがイタズラばかりして馬鹿に見えるのも、もしかしたら孤独だからかもしれない。






ナルト「名前が分身の再不斬を向こうへやってくれたおかげで、すんなり成功したんだってばよ！」






にひひ

笑う少年の笑顔は、少女には眩しかった。









「「水遁 水龍弾の術！」」




戦闘を繰り広げる忍の声が重なった。






『マズイ！…土遁 土流城壁！』





迫り来る波を回避するべく、自分たちの前にチャクラで硬化した土壁を形成する。






それでも少しの水が流れ込んでくる。







サクラ「ありがとう、名前ちゃん…！」





『サクラ、気は抜かないで！まだ終わってない』






あ

初めてこの子のこと、名前で呼んだな。
なんて、近くにもうひとつチャクラを感じながらも、場違いなことを考えた。




サクラ「うん！」






構え直すサクラ。



土壁がおさまる水に緩和されるように崩れていく。







再不斬「なぜだ…、お前には未来が見えるのか？！」



カカシ「ああ、お前は死ぬ」








動いた。







『カカシ先生！』






瞬身









「本当だ、死んじゃった」

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