NARUTO -化身少女-【我愛羅】

少年期27 ページ39

再不斬「…！なに？！
なぜお前が写輪眼を…！！」





サスケ「！？」






妖美に笑う少女は確かにうちは一族の瞳を宿している。






『ふふ…、』




シュッ ガン





再不斬は少女の回し蹴りを受け止めると、
すかさず首切り包丁を少女に振りかざす。





ザシュ





切れたのは木の幹。







『遅い…、火遁 火龍弾』






確かにそれは、上忍クラスの忍術。
再不斬は素早く左に避ける。







ガン





左に飛んだはずの身体は、右方向に飛んでいた。
視線の先には左足で回し蹴りをした少女の姿。




数メートル吹っ飛ばされた再不斬の水分身体は、本体が見えないほど飛ばされていた。








再不斬「お前…！何者だ！」





『あんたが鬼神？笑わせる…。』







死ね






万華鏡写輪眼





パシャん







再不斬の水分身は、万華鏡写輪眼を受けることなく消えていった。
少女は暫く地に残された水の跡を眺める。
どうやら本体になにかあったらしい。







『…。サスケ………！』




そうだ、
なにをしているのだろう、
自分は今、ナルトの護衛任務中だというのに…！







急いで瞬身でその場を後にした。






『ナルト！！』




サスケ「名前！お前無事だったのか？！」





サスケの言葉に耳を傾ける暇もなく、
湖でカカシと再不斬の戦闘に巻き込まれそうなナルトの元へと駆け寄る。







サクラ「名前ちゃん、水の上を走ってる？！」



ナルト「名前！危ないってばよ！」





ナルトを捕まえるとすぐに瞬身、
タズナとサクラ、そしてサスケの元へと戻る。







サスケ「名前…、お前」



サスケと目があう。
まだ写輪眼のままだ、言いたいことは手に取るようにわかる。







『後で話す。今はこの戦闘を切り抜けないと…』




サスケ「ちっ…」





タズナの周りに卍の陣を組み直し、カカシと再不斬の戦闘を見守った。

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