NARUTO -化身少女-【我愛羅】

少年期18 ページ30

7年前______






「うっ…ぅ…」


ザシュ





「そうよ、いい子ね名前」



優しく頭を撫でられる。
それはとても穏やかな時間だった。





あたり一面を染める生暖かな赤。






『母様、名前はまだお外に出られないの？』


「そうね、まだよ、父様を越える忍になったらお外で暮らしましょうね」






深い深い森の中。
一軒だけポツリとただずむ…いや、一軒だけ地中に作られた質素な隠れ家。








「約束、覚えてる？」




『うん！
"うちは"の性は名乗らない！
母様のお名前は聞かない！』







母はにっこりと微笑み、また頭を撫でた。
愛されていると思っていた。









「名前、これで最後よ…。
殺しなさい」






ドサっ







「と…う様…？」



「うっ…名前…」







もう助からない。
訳も分からない。





気づいたら、真っ暗だった。








「名前はね、父様の目をもらったのよ。」



優しく撫でられる
真っ暗なのは包帯のせいか…。









『母様』





包帯が床に落ちるかすかな音がした。








さようなら









うちは名前5歳
万華鏡写輪眼開眼

少年期19→←少年期17

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す