ブラコン並みに風間さんを慕う女の子は三輪秀次くんの彼女です。-完-

18話 ページ19

『こーでーらーくん♪』


バッと振り返れば、そこには自隊の隊長の恋人が立っている。



古寺「名前先輩…？！」


『城戸司令直属命令お疲れ様です！！』


ビシっと敬礼する彼女に古寺は戸惑いを隠せない。



『攻撃手2人やられたし、迅が話あるらしいからついてきてくれない？』


ごめんね？と困ったように笑う彼女に古寺は逆らえなかった。






迅「おっなんか可愛い子がいるな〜」


着いて早々迅の言葉にイラついた名前は迅の膝裏を蹴る。見事に膝カックン状態になった迅は無様に地面に膝を打ち付けた。



『じーん？古寺くん連れてきたよ？？(黒笑』

迅「さんきゅー、名前」


三雲「苗字先輩！」

『やほー、ちなみに後ろのは三輪隊狙撃手です』


奈良坂は名前もいたんだ。と呑気に挨拶していた。



「わざわざ俺たちをバカにしにきたのか？！？！」

奈良坂との挨拶も早々に、怒声が響く。


迅「違うよ、お前らがやられるのも無理ない。
なにしろこいつのトリガーは黒トリガーだからな」



三輪隊全員そして、名前も驚きを隠せない。


迅「むしろお前らは善戦したほうだ。流石A級三輪隊だな。
だがな、普通の近界民でゴタゴタしてるんだ。黒トリガーまで敵に回せばやばいことになるぞ…」



三輪は迅を睨みつける。


迅「帰って城戸さんに伝えろ。こいつを追い回しても得はないってな」


三輪『損か得かなど関係ない…！近界民は全て敵だ！！！』



三輪は名前をチラリと見る。
少しだけ悲しそうな顔をした名前を見て、三輪はより一層眉間に皺を寄せる。


三輪「緊急脱出！！！！！」

『秀次…』



『迅、私にどうさせたいの？』


緊急脱出の説明を終え、米屋と話している空閑を横目に名前は迅を見据える。


迅「この後会議に一緒に出てもらう。
そんでもって、お前をあいつに接触させる」


親指で指されたのは米屋と話し込む空閑だった。



『私に…、近界民と仲良くしろって…？』

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