耐えられない痛み ページ37
パソコンの電源を切った。
先ほどまで映し出されていたメール画面には、今回の任務の報酬について書かれていた。
危機感。安堵。恐怖。痛み。安心感。焦り。
混ざっていた。グチャグチャに。
それを思い出させるのは間違いなく、ずっと前の記憶だった。
「何で…」
毎日のように夢に出てくる。
腹を抉られたような鈍い痛みと、
頭の奥から離れない真っ赤な光景。
それはそれは鮮明に、自分の体を覆っている。
『もう真夏さん!食器のしまう場所おかしいですよ!』
「いいよー、適当でー。」
『貴方だけのお家じゃないんです!』
ドアの向こうから漏れて聞こえる声。
あの声と、暁の声と同じ声色。
「もうどこにも……いねぇのに」
自嘲気味な笑みをした。
誰もいないことを知っていたから。
“そうか、結弦は照れ屋さんだな。”
“ん?何するかって…。決まってる。お前を自由にしに来たんだよ。”
“私が代わりにお前になってやるから。”
その笑顔が、焼き付いて離れない。
机に突っ伏したまま、顔をあげられない自分がいた。
今自分ができるのは、アイツを____…Aを、
耐えられない痛みから守りきることなんだ。
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リナ@オリジナル小説垢(プロフ) - イゼッタさん» コメントありがとうございます!pixiv、やってるんですけど完全に見る専なので…w別垢を作ったらやってみようかなぁと思います!ご提案ありがとうございます! (2018年7月14日 18時) (レス) id: 3385c13a93 (このIDを非表示/違反報告)
イゼッタ(プロフ) - この作品、とても良いのでpixivであげてみては? (2018年7月9日 13時) (レス) id: 1f346eff48 (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - リナ@オリジナル小説垢さん» いえ!こちらこそ受け取って頂けて嬉しいです! 相棒を続ける内に結弦君のSがうつっていったらこんな感じかなぁなんて思いながら描きました(*´∇`*) 作品に貼っていただけるとは……感謝です! それでは(^-^)/ (2018年6月30日 16時) (レス) id: 4785678acf (このIDを非表示/違反報告)
リナ@オリジナル小説垢(プロフ) - 柳さん» わー!本当にありがとうございます!!カッコいい…!そう言っていただけるととても励みになります…!画像、作品内で貼らせていただきますね! (2018年6月30日 11時) (レス) id: 3385c13a93 (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - http://uranai.nosv.org/uploader/common/f/7/b/f7b5dc0fea6a4df1dd9bff02e3179e80.jpg これで見られますかね? 画像が、見られない場合は言って頂けると幸いです。 少しでもリナさんの応援になればと思います。 それではまた、読みに来ますね! (2018年6月29日 11時) (レス) id: 4785678acf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リナ@オリジナル小説垢 | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2018年3月30日 11時