急展開 ページ17
「あ、お疲れ。クーラー効かせといたよ」
「よっしゃー!メグ大好き!結婚して!」
「死ねよ」
「……アレ」
正直、今は死ねとかいう単語がかなり心臓にくる。
人が亡くなってしまったところを…見た、わけだし。
「気にしすぎもダメよ。今回は知っている人だったし、仕方ないかもしれないけれど…こういうことばかり、だから…」
『はっ、はい、ありがとうございます、透さん』
サバサバしているけれど、優しい透さん。
思わず涙が出そうになった。
「……透さん、コイツの転入届け出来てます?」
「ええ、帰りに提出してきたわ」
『……転入?』
何となく嫌な予感がして聞き返す。
この選択を、直後に後悔するのだけど。
「この組織に入るにあたって、対テロ特殊武装組織特別学校…花菱高等学校に転入してもらうわ。普通の学校で銃の持ち込みは原則禁止だから。」
難しい言葉ばかり並べられて混乱したが…つまり。
この人達みたいな猛者がいる高校で、過ごす、と。
『えっと…………え?』
「それで、寮生活とここでの生活、どっちがいい?」
『………ん?』
「あとペアを組んで欲しいのよね。惠くんと結弦くんどっちがいい?」
『え、っと………待ってください!?急展開過ぎません!?』
ドンッと机を叩いて前のめりになる自分。
衝撃と衝撃が重なった感じだ。
クーラーの効いた部屋にもかかわらず、汗が床に落ちる。
暑いからじゃない、冷や汗だ。
そんな空気の中、やはり冷めた様子で口を開いたのは蜜葉くんだ。
「急展開って…もうこの組織入って人に殺されかけた時点で急展開だろ」
ゴクン、と冷えた麦茶を飲み干した音が、耳に近いほど聞こえた気がした。
「ふふ、そうね。仲も良さそうだし、同い年だしそこの二人で組んでもらおうかしらね。」
割って入るようにそう言った透さんに、私たちの二人の視線は釘付けだった。
「……はぁ!?」
『……はぁ!?』
*****
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リナ@オリジナル小説垢(プロフ) - イゼッタさん» コメントありがとうございます!pixiv、やってるんですけど完全に見る専なので…w別垢を作ったらやってみようかなぁと思います!ご提案ありがとうございます! (2018年7月14日 18時) (レス) id: 3385c13a93 (このIDを非表示/違反報告)
イゼッタ(プロフ) - この作品、とても良いのでpixivであげてみては? (2018年7月9日 13時) (レス) id: 1f346eff48 (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - リナ@オリジナル小説垢さん» いえ!こちらこそ受け取って頂けて嬉しいです! 相棒を続ける内に結弦君のSがうつっていったらこんな感じかなぁなんて思いながら描きました(*´∇`*) 作品に貼っていただけるとは……感謝です! それでは(^-^)/ (2018年6月30日 16時) (レス) id: 4785678acf (このIDを非表示/違反報告)
リナ@オリジナル小説垢(プロフ) - 柳さん» わー!本当にありがとうございます!!カッコいい…!そう言っていただけるととても励みになります…!画像、作品内で貼らせていただきますね! (2018年6月30日 11時) (レス) id: 3385c13a93 (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - http://uranai.nosv.org/uploader/common/f/7/b/f7b5dc0fea6a4df1dd9bff02e3179e80.jpg これで見られますかね? 画像が、見られない場合は言って頂けると幸いです。 少しでもリナさんの応援になればと思います。 それではまた、読みに来ますね! (2018年6月29日 11時) (レス) id: 4785678acf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リナ@オリジナル小説垢 | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2018年3月30日 11時