花になりたい彼女 (ページ5)

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3輪ページ5

水を飲みながら大樹と杠の様子を伺う

いよいよ大樹が告白をする………？なんか空が…光ってる？

『千空』

「あ？」

『あれ何？』

指を指した方向を向くと大きく目を見開かせる千空

その様子を見る感じ初めて見る現象なんだろう
私も初めて見るけれど、千空も知らないあの光って一体、

彼の真紅の瞳が私と同じ翡翠色になっていく

「ｯA！」

絶対離さない、と言わんばかりに強く抱きしめられた

あ、やっぱり千空の太陽みたいに暖かい香り落ち着く…

なんだか安心してしまって私はゆっくりと目を閉じた

途端に体が動かなくなった

暗闇は嫌だな

独りを思い出す

千空と出会う前を思い出す

今外はどうなってるんだろう

見えない、聞こえない、感じない、わからない

こんな状態になってるのって私だけ？

千空は今頃何してるんだろう…

なんか眠たくなって…きたな…

そこで私の意識は途絶えた

「ずっと待ってたんだよ大樹、テメーを！100億％生きてるって分かってたからな。杠に言うって決めた男が志半ばでたかだか数千年ぼっちふんばれねぇような、んなタマじゃねぇだろ。テメーはよ！」

「ああ、もちろんだ！」

ようやく体力お化けの大樹が起きやがった
俺ひとりじゃ生活基盤作成だけで1日が終わるからな

ほんと助かるわ

「千空、Aはまだ石化したままなのか」

「…あぁ、呑気にお昼寝してやがる」

「そうか…」

ククク、厄介なお姫様だまったく
いったい何千年寝るつもりだ

とっとと目覚ましやがれ