＊10ー3 ページ30
次の日の朝
いつのものように交番勤務に復帰すると葉宮の機嫌が頗る悪かった
私がいない時毎日のように「今日もお姉さんいないんだね」と言われ続けたそうだ
何というか
申し訳ない
「で、その宮野志保ってやつが小さくなってるって？」
「推測だけれど
彼によれば彼女が出てきたあたりでシェリーの行方が分からなくなっているんですって」
「じゃあ、その灰原って子に接触するのか？」
午後2時過ぎ
交番にはゼロ、葉宮、私の3人が揃っていた
まあ、交番内には通信傍受機があるので発信機盗聴器が効かない
安全なばしょではある
「てか、ふ…安室はこんなところにいていいのかよ
仕事は？」
「僕、フリーターってことになってるので昼は何しててもいいんですよ」
「え、マジで。ちょ、俺と交換しねぇ？」
「ふふ、葉宮さんが昼仕事なくなったら書類だらけでしょう
どの部署も同じくらいのタワーができてるはずだけど？」
「…やっぱいいや」
キラキラとした目で交換を申し出た葉宮であったが
私の発言で一瞬にして死んだ目になった
うん、四六時中あの部署の書類整理は嫌だよね
「話を戻すけど
実は今朝、灰原さんにはあったわ」
「！どうだった？」
「写真によく似ていた、と言うのが妥当ね
本人に会っていないから何とも言えないわ」
「なるほど…」
「もしかして、志保も監視対象になんのか？」
「ええ、おそらく」
葉宮に私が答えると彼は思いっきり眉を顰めた
「おいおい、俺らはガキの子守じゃねぇぞ？」
「…一般人の保護といって頂戴
でも、確かに2人じゃきついわね
また、ヒロに働いてもらおうかしら」
「…なあ、ヒロが働くってどう言うことだ？」
「「………」」
おっと、失言
「なあ、神誓。暑くね？」
おもむろに葉宮さんが話し出した
それに私も乗っかる
絶対にヒロがポアロで働いていたって知ったら面倒臭い
「ええ、そうですね
やっぱり人数かしら。安室さんちょっと出てって頂戴」
「は…ておい！押すな！」
「はいはい、行ってらっしゃい。
探し物見つかってよかったわね。またいらっしゃい」
返答をおざなりに交番の戸を閉めた
あとで来た鬼電は見ないようにした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 531人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
わたしの聖域[my sanctuary ](プロフ) - 大好きです！更新再開を待ってます！！！ (2021年12月15日 20時) (
レス) id: 929f7c31cb (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです！ (2021年8月27日 12時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - 素敵な作品ですね！！！更新再開はあるのでしょうか？楽しみにしてます！頑張って下さい！ (2021年7月8日 17時) (レス) id: a2b06cd108 (このIDを非表示/違反報告)
くるクラ(プロフ) - かやめちゃんさん» コメントありがとうございます！楽しいと言っていただけるととても嬉しいです！ありがとうございます！！ (2019年6月26日 16時) (レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)
かやめちゃん(プロフ) - コメント失礼します。いつも楽しく読ませていただいてます。これからも頑張って下さい！ (2019年6月26日 0時) (レス) id: 5b17205ac0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くるクラ | 作成日時：2019年6月7日 15時
