*10ー2 ページ29
しばらくレスリーと談笑していると
ドアベルがなった
さっき帰ってきたばかりの梓が声をあげる
「いらっしゃいませ!
あ、蘭ちゃんいらっしゃい!…ん?その子は?」
「こんにちは!梓さん
この子は今うちで預かってるんです。コナンくん挨拶して?」
「こんにちは!お姉さん。僕、江戸川コナン!よろしくね」
その声を聞いた瞬間に笑いそうになったのを一瞬で真顔に戻す
「ふふ、よろしくね。ボックス席でよろしいですか?」
「はい、行くよコナンくん」
「うん!」
そんな会話が流れる
レスリーを見るとバッチリと目があった
「彼があの?」
「ええ、成功例よ」
「…すっごく擬態してるね」
「いつ聞いても笑ってしまうからそろそろ頑張ろうと思うの」
「真顔は良く無いと思うよ」
苦笑しながらいう彼に肩を竦めた
表情筋の仕事を頼るしか無い
「あれれー?神誓お姉さんだ!久しぶり!
ん?このお兄さんだれ?」
猫かぶりの高い声がそばから聞こえた
目を向けると頑張って無邪気を装うコナンくんが見えた
吹き出さなかった私は偉いと思う
「こんにちは、コナンくん
久しぶりね」
「ちょっとコナンくん!すみません」
「ふふ、いいのよ」
慌てて止める蘭ににっこりと笑う
「で、お兄さん誰?お姉さんと同じ警察官?」
なおも食いつく小学一年生(中身高校二年生)にため息が出そうになる
この好奇心の源泉はどうなったら止まるのか
「僕は柊 雪って言うんだ。警察官じゃ無いよ。
一応⚪✖商店のプログラマーやってるんだ」
「へえ!そうなんだ!お姉さんとどこで知り合ったの!?」
一瞬、レスリーの目が細まる
コナンはその僅かな変化に気づいたようだった
明らかに肩がビクついた
「…さあ、なんだろうね
大人の関係って奴かな?」
その変化をおくびにも出さずレスリーは照れたように笑った
それに私もクスリと笑う
「ふふ、知りたがりはいいけどあんまり深追いしてはダメよ?」
「!それってどう言う…」
「そろそろ帰るよ。送る?」
「ええ。ぜひ
じゃあね、コナンくんまた明日」
これ以上相手をする必要もない
と席を立つ
何か言いたそうにしているコナン君を置いてポアロを出た
531人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
わたしの聖域[my sanctuary ](プロフ) - 大好きです!更新再開を待ってます!!! (2021年12月15日 20時) (レス) id: 929f7c31cb (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです! (2021年8月27日 12時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - 素敵な作品ですね!!!更新再開はあるのでしょうか?楽しみにしてます!頑張って下さい! (2021年7月8日 17時) (レス) id: a2b06cd108 (このIDを非表示/違反報告)
くるクラ(プロフ) - かやめちゃんさん» コメントありがとうございます!楽しいと言っていただけるととても嬉しいです!ありがとうございます!! (2019年6月26日 16時) (レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)
かやめちゃん(プロフ) - コメント失礼します。いつも楽しく読ませていただいてます。これからも頑張って下さい! (2019年6月26日 0時) (レス) id: 5b17205ac0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:くるクラ | 作成日時:2019年6月7日 15時