あの子達への贖罪を【コナン×約ネバ】

＊9ー12 ページ26

「まあ、何にせよバックについている組織を潰せば落ち着くでしょう
今はそれよりも貴方達の離脱が先よ。情報は私たちが掴んでいる限りは提示したわ
FBIではどうなっているのかしら？」

重い空気を払拭するように口火を切った
秀一に目を向けるとこれ以上はない、と言うように肩を竦めた

「今の情報が一番新しい
まさか、そんな事情が裏で動いていたとはな」
「全くですよ。
さて、そろそろ出ますか。A、明美さんをお願いします」
「ええ」

ゼロの指示通りに明美を運ぶ
というか睡眠薬でも服用したのだろうか
全く目が覚めていないのだが

「イザベラ、明美ちゃんと秀一の死因どうする？」
「秀一は逃走中にトラックに轢かれて死亡
明美ちゃんは放火による焼死でお願い。こちらでもう火は放ってあるわ」
「意外にえげつないね」
「5時間ほど目が覚めない手刀を入れた人に言われたくありませんね」
「その前の手刀でここまで眠るものなの？」

えぐいと発言したレスリーにすかさずゼロが突っ込む
それにぼそりとジョディが呟いた
不安になったので一応脈を確認すれば平常だったので
多分ストレスとかで眠っていなかったのだろう


その後、改めてレスリーと連絡を交換し
無事、秀一は日本を発った




そして、また日常が始まるのである









「神誓、これ始末書な」
「…納得いきません」
「納得いかなくても書け
作戦が失敗した以上書かなきゃいけねぇんだよ」
「A黙って書くわよ
それがどんなバカな理由だったとしても…！」
「くっ」


「花苗、あいつらが始末書って珍しくね？」
「ああ、それな。なんでも前の作戦の救出作戦。国外の逃亡幇助だったんだけど
空港についたにも関わらずFBIの人達と喧嘩して2回も対象が飛行機に乗り遅れたみたいなんだ」
「え、ただのバカじゃん」

第10章→←＊9ー11

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す