あの子達への贖罪を【コナン×約ネバ】

第10章 ページ27

その日、私は喫茶店ポアロにいた

ポアロには、前にヒロが世話になっていたこともありそれ以来常連になってしまった
ここのコーヒーはすごく美味しいのだ

「あ！神誓さん。いらっしゃいませ！」

ドアをくぐると看板娘である梓ちゃんがハキハキと挨拶をしてくれる

「こんにちは、カウンターあいてる？」
「はい！こちらへどうぞ」

カウンターに案内されながら店内を見ると、噂好きのご婦人を見つけた

「こんにちは、仙崎さん」
「あらぁ！神誓ちゃん。相変わらず美人さんねぇ！」
「ふふ、仙崎さんも相変わらず」

軽く挨拶を交わしながら座ってメニューを見る
梓ちゃんにコーヒーとサンドイッチを頼んだ

「ねえ、神誓ちゃん。聞いて欲しい話があるのよ」

仙崎さんがわざわざこっちにきて話し始めた
情報供給源があるのはありがたい

「なんでしょう？」
「実はね…阿笠さんのお宅に小さな女の子が来たらしいのよ」
「女の子？」
「そう！茶髪で綺麗な子でね〜。しかもちゃんと挨拶してくれて、ちょっぴりクールなのよぉ」
「そうなんですか！それはあってみたいですね」

話の途中に相槌を打ちつつ、話を聞き出す

阿笠邸、茶髪、この時期の女の子

ポンポンと出る情報を頭に入れる

「その女の子って阿笠さんのお子さんですか？」
「いいえ？違うって言ってたわ……確か、遠縁の子だったかしら？」
「へぇ、その子の名前は？」

「灰原哀ちゃんよ」

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