あの子達への贖罪を【コナン×約ネバ】

＊9ー8 ページ22

［何ですって！？］

私の言葉で激昂したジョディは大声で罵り始めた
それに反応したゼロと秀一が車から出てきた
結構声が響くらしい

半分聞き流していたが、任務は任務だ
私はがっくりとため息を吐いた
それに煽られたのかジョディは怒りのあまり言葉に詰まったらしい

その隙をついて今まで傍観していた椿さんが低い声でジョディに言い放つ
もちろん殺気も添えて

［いい加減うるさい。FBIは任務中の感情コントロールもできないの？］

低く静かな怒声にゼロと秀一、ジョディは冷や汗をかき
私はにっこりと笑いかけ
レスリーは綺麗な口笛を吹いた

［情操教育が必要なようね。ママにもう一回教えてもらったら？」

完全に気圧されたジョディに
椿さんは前半は英語で後半は日本語で言い捨てた

「神誓、あんたも煽るなって言ってるでしょうが」
「申し訳ありません。善処しているんですけどねぇ」
「いい根性してるわね、あんた」
「とりあえず移動しない？そっちの金髪のお嬢さんが騒いだからここはバレてると考えたほうがいいでしょ」

椿さんが説教しそうになった瞬間にレスリーが肩を竦めながら言った
確かにその通りである

「なら、うちのセーフティハウスでお茶でもしましょうか？
どうせ次の飛行機まで4時間あるみたいですし」

私がにっこりと笑って言えば、近くの滑走路から飛行機が飛び立った




つまり、作戦は飛行機乗り遅れというなんとも阿呆な理由で失敗したのだった

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