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*9ー7 ページ21

said supiritas

「ほー、あのスピリタスがここまで恋に盲目なるのか」

物珍らしそうにライーもとい赤井ーが言った
それに僕はにっこりと微笑み後部座席を振り返る

「やだなぁ、恋じゃないさ」
「なら、なぜその“彼女”とやらに固執するんだ?」
「それは僕も気になりますね。てっきりスピリタスは彼女に恋をしていると思ったのですが?」

赤井に以外にも乗ってきたのは降谷ー今はバーボンーだった
こういう時だけ結託するのやめてほしい

「…恋なんて綺麗な感情じゃないさ
どっちかっていうと償いかな?」
「償い?」

怪訝そうな声でバーボンが言った
それに僕は苦笑してシートに体を預けた

「っそ。償い
彼女を置いて逝ってしまった…償いだよ」

あの、プラントに遺していってしまった僕の…



said izabela

ジョディに文句を言われながらもFBIを撒き、空港の合流地点にたどり着いた
まだ、彼らはついていないようだ

「ここでいいのね?」
「ええ、ありがとう」

椿さんに礼を言った
ジョディはもう諦めたのか何もいってこない
ゼロに急ぐようメールを入れ、ヒロにちょっとした仕事を頼む

数分後、ゼロとヒロから同時に返信が来た
どちらも了承の返事で苦笑が出た
無理しないといいけど




数分後、すごい音を立ててRXが飛び込んできた
相変わらず乱暴というか思い切りがいい運転だ

ダン、という音を立てながら止まった車に近寄った
騒がしいから中で口喧嘩をしているらしい

運転席にはゼロ、助手席にはレスリー
そして後部座席にはなぜか秀一と保護対象

ていうか潜入捜査中の捜査官って秀一のようだ

私に気づいたレスリーが柔らかく笑いながら助手席から出てきた

「こんばんは、イザベラ」
「ええ、悪いわね。運んでもらって」
「いいよ。君の友人と親戚だろ?大変のうちに入らないさ」
「なんで知ってるかはこの際置いておくわ」
「そりゃ光栄だ」

肩をすくめる彼にクスクスと笑う
それにつられて彼も笑い出した

ああ、胸が暖かい

と、いきなりグッと腕を引かれた

振り返るとジョディが目を見開いてこちらを見ていた

「どういうこと!?国際指名手配犯が協力者なんて!」
「あら?違うとは一言も言っていないわ」
[これは国際法違反よ!?違法捜査にもほどがある!]

興奮して気づいてないのか、ジョディはスラング混じりの英語でそう言った
それにレスリーが不愉快そうに眉をあげたのが見えた

『違法捜査?あなたたちに言われても特に何も思わないわね。FBIさん?』

*9ー8→←*9ー6



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わたしの聖域[my sanctuary ](プロフ) - 大好きです!更新再開を待ってます!!! (2021年12月15日 20時) (レス) id: 929f7c31cb (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです! (2021年8月27日 12時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - 素敵な作品ですね!!!更新再開はあるのでしょうか?楽しみにしてます!頑張って下さい! (2021年7月8日 17時) (レス) id: a2b06cd108 (このIDを非表示/違反報告)
くるクラ(プロフ) - かやめちゃんさん» コメントありがとうございます!楽しいと言っていただけるととても嬉しいです!ありがとうございます!! (2019年6月26日 16時) (レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)
かやめちゃん(プロフ) - コメント失礼します。いつも楽しく読ませていただいてます。これからも頑張って下さい! (2019年6月26日 0時) (レス) id: 5b17205ac0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くるクラ | 作成日時:2019年6月7日 15時

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