あの子達への贖罪を【コナン×約ネバ】

＊9ー4 ページ18

「それで、一般人の保護のことなんですが
実は現在潜入捜査中の捜査官からの希望でしてね。
現場にいない以上、その捜査官の要望も無視はできないんですよ」

困ったように頰をかくジェイムズ
どうやら思った以上にFBI内部で言うことを聞かない問題児がいるらしい

「なるほど、それは困りましたね
一般人となれば、こちらも協力せざるを得ないですね」

神楽さんもまた朗らかに笑って言う

「協力感謝する」
「一般人の保護チームにFBI捜査官は入れたほうがいいですかね？」
「ああ、よろしく頼む。うちからはジョディ君に加わってほしいと思っている
彼女は気こそ強いが優秀な捜査官だよ」
「そうですか…
ならばうちからはこの神誓と後ろにいる椿、サポートとして花苗君がチームです」
「人数多すぎるんじゃない？
隠密捜査なんだからここは人数を減らすべきよ」

片方の眉を釣り上げて、上から目線で文句を言うジョディ
捜査の仕方も知らないのか、と言いたげだ

そんな彼女にこっちはため息をつきたい

なんで彼女はこう短絡的で偏見的なのだろうか
全然うまくいく気がしない



「椿 向葵です。よろしく」
「神誓Aと言います。よろしくお願いします」
「ジョディよ」

部屋を出た私たちはまず自己紹介も兼ねて言うと
咥えタバコをしながらジョディが素っ気なく返した
よろしくする気はないらしい

「貴方達とよろしくする気はないわ。
日本の警察は歩みが遅いもの。私の指示に従って頂戴」

と思ったが直接言ってきた
正直と言うか嫌味というか
まあ、こちらの方が分かりやすくてやりやすい

「分かりました。では、こちらもこちらのやり方でいかせて頂きます」
「…貴方ちゃんと聞いてた？指示を聞きなさいって私は言ったのよ？」
「ええ、もちろん。ここが米国であれば従いましたが生憎ここは日本ですので発砲は控えてくださいね」
「なっ！貴方ねぇ！「椿さん、花苗さんからの連絡は？」ちょっと！」

噛み付いてきたジョディを軽くあしらい、花苗さんに渡した情報の割り出し
まあ、ぶっちゃければレスリーの携帯番号のハッキングをしてもらった

ゼロからの情報では一緒に行動していてかつ、保護対象2名と一緒にいる筈だ

「花苗から連絡きた。もうそっちに送ってある
あとアンタら隠密作戦で喧嘩してんじゃないわよ」

呆れたように言う椿さんに苦笑いを返す

「善処します。椿さん、ジョディさんのこと頼んでいいかしら？」
「はぁ、そうなるか」

やはり、うまくいく気がしない

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