あの子達への贖罪を【コナン×約ネバ】

＊9ー2 ページ16

「おはよう！けいかんさん！」
「おはようございます！神誓さん！」
「よう！」
「こら、元太くんだめですよ！そんな挨拶は！」

変わらない朝
そこには、小学一年生のお馴染みの3人と何故か…コナンがいた

「ふふ。おはよう、転ばないように気をつけるのよ？」
「「「はーい！」」」

元気一杯に返事をする彼らにフッと微笑み、コナンに目を向ける
そして、さも今気づきました、というように彼を見た

「あら？いつもと違うメンバーなのね。確かコナンくんだったかしら？」
「え！コナン君のこと知ってるんですか！？」

光彦が驚いたように言うのに、ニッコリと微笑んだ

「ええ、一昨日だったかしらね。丁度ここで会ったのよ」
「一昨日？歩美たちより先にあったんだね！どうしたの？コナン君！」
「お前、何してたんだ？」
「えっと、…」

矢継ぎ早にされる質問にまだ慣れてないのかコナンはタジタジだ
恨めしそうにこっちをチラ見してくるのは気にしない…ようにしたかったが時間もあるので助け舟を出した

「ふふ、みんな学校に行ってから聞きなさい？
ほら、遅刻しちゃうわよ。行ってらっしゃい」
「あっほんとだ！」
「じゃあな！姉ちゃん！」

3人が小走りに行くのを手を振って見送る

「コナン君も早く行きなさい？」
「…あいつらになんて言えばいいんだよ…」
「さあ？財布でも拾ったって言えばいいんじゃない？ほら、行った行った」
「はぁ」

若干疲れたようにため息を吐く新一
まあ、話が通じない小学生相手に頑張ってほしいものだ

最も、そうなった原因は自分にあると自覚はしてほしいものである

「神誓、今いいか？」

顔を出した葉宮にコクリと頷くと携帯を渡された
ジェスチャーから神楽さんみたいだ

「はい、こちら神誓」
［すまねぇな、勤務中］
「いえ、構いません。」
［おう、早速だが今すぐ本庁に戻れ］
「本庁に？」
［お前が追ってる組織に動きがあった。
詳しくは戻ってからだ］
「了解です。すぐに向かいます」

「仕事か？」

携帯を渡すと葉宮さんが受け取りながら聞いてくる

「はい。てことで今日一日対象の監視お願いしますね！」
「いい笑顔で言うな。むっかつく」

そんな会話をしながらさっさと帰り支度をする
さて、今度は何があったのやら

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