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困惑するコナンを置いて唯々笑ってしまっている葉宮
それを苦笑しつつ律儀にお茶を入れる神誓
はっきり言おう
カオスである
「はー、ぶふ、くくく」
「葉宮さん、いい加減笑うのをやめてください」
「だって!だって!あのクソ生意気なガキが…!!」
「ふふ、葉宮さん直飲みします?」
「…すいません」
にっこりと冷笑を浮かべて熱湯の入った急須を掲げると
意味を察した葉宮は謝罪を口にした
笑いが止まって何よりである
「あの、お姉さん達は何を知っているの?」
「ぶっふ…てぇ!」
全力の猫かぶりのコナン君にまた葉宮さんが吹いた
今度は遠慮なく足を踏みつけた
「コナン君、君は少し迂闊すぎるね」
「え?」
「君はその言葉だけで多数の情報を与えてくれた」
キョトンとした顔をした彼だったが、すぐに表情を歪ませた
頭の回転が早くて助かる
「何を知ってるの?
なんて、なにかを隠してるって言ってるもんだぜ?」
クツクツと笑いながら言う葉宮にため息を吐く
仕事モードに入るのが遅い
「なあ?工藤新一君」
その言葉にコナンもとい新一は固まった
しかし、それも長くは続かず、はああとため息をついた
「ほんと、あんたらなにもんだよ」
猫かぶりが一瞬にして失われた
それに僅かな不快感を抱きながら仮面を貼り付ける
「それは…肯定かしら?」
「そうするしかねぇだろ」
「そう…生きていたのね。ジンが失敗するなんて珍しい」
「は?」
氷点下になった空気
原因は私の殺気だ
こう言うことが好きな葉宮のことだ
チラリと見るとめちゃめちゃ乗ってきてる。
…好きだとは思っていたがここまで乗ってくるのは正直予想外だったが
「バーボン、もういいじゃねぇか。さっさとやっちまおうぜ?」
「ふふ、そうねスコッチ。という事です」
バーボンのような冷笑の仮面をかぶって
彼の額に銃口を当てる
その絶望した表情に泣きたくなった
「さようなら、お馬鹿さん」
私は引き金を引いた
「ぶふっ!くく、あーはははははは!おっかっしい!
騙されてやんのーーー!ぶっはははは!」
「って事もあるから、人に簡単にバラしちゃダメよ?
それから葉宮さんいい加減にしなさい」
「………は、いや、え?はぁ!?」
銃口から勿論、弾丸など出ず
一層困惑した見た目は子供の声が響いた
あいにく交番は平和である
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わたしの聖域[my sanctuary ](プロフ) - 大好きです!更新再開を待ってます!!! (2021年12月15日 20時) (レス) id: 929f7c31cb (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです! (2021年8月27日 12時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - 素敵な作品ですね!!!更新再開はあるのでしょうか?楽しみにしてます!頑張って下さい! (2021年7月8日 17時) (レス) id: a2b06cd108 (このIDを非表示/違反報告)
くるクラ(プロフ) - かやめちゃんさん» コメントありがとうございます!楽しいと言っていただけるととても嬉しいです!ありがとうございます!! (2019年6月26日 16時) (レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)
かやめちゃん(プロフ) - コメント失礼します。いつも楽しく読ませていただいてます。これからも頑張って下さい! (2019年6月26日 0時) (レス) id: 5b17205ac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くるクラ | 作成日時:2019年6月7日 15時