他人行儀 ページ36
あの日からおよそ1週間は経った
あれから色んな事が起こっていたので順番に説明していこうと思う
まず､あの悪魔がリムルの正式な配下となった
名は「ディアブロ」
少しディアブロと話したけど､結構紳士的な良い人(悪魔？)だ
だけど､あれと比べると些細な出来事で···
宴の次の日､リムルは1人で洞窟に入っていった
それから三日間洞窟に篭もりっぱなし
洞窟からは物凄い妖気(オーラ)を感じていたが···
やっと出てきたリムルはある男性を連れていた
驚かないで聞いてほしい
その男性の名前は「ヴェルドラ=テンペスト」
そう､リムルの「捕食者」で捕食された邪竜だ
リムルが魔王になった事により､「無限牢獄」の解析が完了して復活を遂げたのだった
少し前にヴェルドラとは話したことがあったんだけど､『本当にあのドラゴンなのか』と聞くと
「クハハハハ!!まさかお主､我···いや､俺の姿を忘れたとでも申すか!!」
何かに影響されているような気がするのは気のせいでしょうか
『リムルの中で何をしていたの？』と聞くと
「俺は「無限牢獄」の解析の合間合間に「聖典」を読んでおった！」
手に持っていたのはマンガ
サボっていたのでは､と思ったのは秘密にしておこう
と､こんな感じで今に至る
私？私は今､毎日毎日街の人達の手伝いをしていたせいでクタクタだよ
リムルの御屋敷の一部屋で横になっている真っ最中だ
少し前まで真夏だったというのに､季節はもう冬に近い
シュナが火鉢を出してくれたお陰でヌクヌクと休んでいられる
パチパチと私の傍らで火の粉を飛ばしている火鉢
畳の匂いが鼻に心地よい
御屋敷はなんだか慌ただしい気がするな
部屋の襖を開け､誰かが部屋を通っていこうとする
「おっと､と!!」
多分､私今踏まれかけたな
目を閉じていても分かるよ
部屋を出たその人は外の廊下で誰かと話している
「いやぁ､危ない危ない
さっきそこの部屋でA様を踏みつけそうになったよ」
様?!
私は内心驚き､寝たフリをしながら聞き耳を立てた
「なんだい､アンタ えらくAちゃんに他人行儀だね」
「おや､知らんのかい？A様は今度幹部に昇格されるらしいぞ？」
···私の知らないところで噂が膨らんでいる気がする
リムルに「幹部にならないか」と言われた事､誰かが聞いていたのだろうか
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千尾(プロフ) - 最初から読みたいんですけどどこに行けばいいでしょうか？ (2021年3月18日 3時) (
レス) id: 0b1187e4b4 (このIDを非表示/違反報告)
セイ - ありがとうございます！ものすごく励みになるコメントめちゃくちゃ嬉しいです！ (2020年2月8日 1時) (レス) id: bc72cc58ab (このIDを非表示/違反報告)
藍羽 - 頑張ってください！楽しく読ませてもらってます、応援してます。 (2020年2月5日 0時) (レス) id: 779fc880ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セイ | 作成日時：2020年1月26日 2時
