#31 「了解した」 ページ31
(リヴァイとエルヴィンの会話、リヴァイ視点)
ノックもせずに、部屋に乗り込んだ。
それなのにエルヴィンは、驚いた顔ひとつしやがらねえ。
エルヴィン「…どうだった、A・ビビアントの見学会は…。私の言ったことが分かっ…」
リヴァイ「(遮って(さえぎって))…了解した」
エルヴィン「…?」
リヴァイ「…さっきの命令だ。了解した、と言っている。A・ビビアントの身柄は、『俺預り』で構わねえ」
吐き捨てるようにそう言うと、そこでやっと、エルヴィンは書類から顔を上げて俺を見た。
意外、という顔だった。
リヴァイ「チッ。…さっきの書類、こっちに寄越せ。
あいつを懐に(ふところに)飼うんだ…。もっと、読み込んでおかねえと」
エルヴィン「…リヴァイ。何か、感付いたことでもあるのか?さっきはあれ程、嫌がっていただろう」
リヴァイ「…俺は、気が変わるのが早いんだ。
…あった、これか」
書類だけ掻っ攫って(かっさらって)、エルヴィンに背を向けた。
ーーーAのせいで、汗だくだ。早く湯を浴びて、着替えたい。
エルヴィン「待て、リヴァイ…。A・ビビアントに何を見た?…可能性か?」
リヴァイ「…取り敢えず今日は、あいつが無茶苦茶『鈍臭い』らしいことはよく分かった」
エルヴィン「…『能力』については?」
リヴァイ「知らねえ。だから一度、『壁外調査準備』にあいつを連れて行く。
…運良く巨人と遭遇できたら、その『能力』についても、何か分かるんじゃねえか」
エルヴィン「…危険すぎる。A・ビビアントはまだ新兵だ。何か起こってからでは遅い」
リヴァイ「…俺が、あいつと組むから心配ない…。ミカサ・アッカーマンに出来たことだ、俺にはやれねえなんて、筋が通らねえじゃねえか。
取り敢えずエルヴィン、Aについては今後、全部事後報告(じごほうこく)になるから、覚悟しておけ」
返事を聞かずに部屋を出た。エルヴィンの声が追いかけて来たが、気に入らねえから、振り向かなかった。
*読者の皆様へ*
attentionしたら流れが切れちゃいそうなのでここで御礼を言わせていただきます!
私の泣き言に(笑)沢山の応援コメント、お気に入り登録、そして10000越えのヒットを本当にありがとうございました!
今後「御礼企画」も考えてますので、また告知させてもらいますね!
話がどんどん複雑化するので、「?」に思ったことがあったら遠慮なく聞いてください!
勿論、応援コメントも絶賛大募集中です(笑)
皆様に、今後ももっと素敵な兵長を届けられるように頑張ります!
りりこ
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りりこ(プロフ) - かたちなにさん» はじめまして、コメありがとうです!展開がややこしいお話なので、気に入っていただけてこちらも嬉しいです!糧にして、頑張って続き書きますね〜笑 2幕以降もお楽しみいただければ、幸いです! (2016年10月15日 13時) (レス) id: f30cb6bd23 (このIDを非表示/違反報告)
かたちなに(プロフ) - 見入ってしまった! 話が深くてとても面白い! 興味本位で読み始めたけどワクワクが止まりません笑 とても素晴らしい作品!! (2016年10月15日 8時) (レス) id: 750b6b2d88 (このIDを非表示/違反報告)
りりこ(プロフ) - ハルさん» こちらこそ、混乱させてしまって、ごめんなさいね(泣)精進いたします!応援&コメント、本当にありがとうございました! (2016年3月11日 17時) (レス) id: b097ba1888 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - そうでしたか!細かな説明ありがとうございます!どちらの作品も楽しく読まさせてもらってます!これからも応援してるので頑張ってください (2016年3月11日 15時) (レス) id: 3eef4ca069 (このIDを非表示/違反報告)
りりこ(プロフ) - ハルさん» というイメージです。ある種の「パラレル展開」という傾向ですね。長々と連投、すみません。あちらの作品は、「甘々展開だけが読みたい!」と思われた時にでも、立ち寄っていただければ、幸いです。コメントありがとうございました! (2016年3月11日 12時) (レス) id: ac8a3e0fe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りりこ | 作成日時:2015年7月10日 2時